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世界一ピアボーナスを消化するGROOVE X流・短時間でチームを進化させる5つの秘訣

 

 

こんにちは!Unipos広報の柳川です!

本日お話をうかがったのは、「人々が持つ孤独を埋め、癒しを与えることで、人間のパフォーマンスを上げること」を目指し、まだ見ぬ新種のロボット(LOVOT)を開発するGROOVE Xの皆さん。Pepper元開発リーダーであり、GROOVE X 代表である林要様に人間のパフォーマンスをあげる組織内コミュニケーションの実現方法を探る中で、アイデアの連鎖が起きるような組織をつくるための、5つの秘訣が見えてきました。

 

<トピックス>
  1. 朝の2分間が、変化への対応力とクリエイティブな発想力を鍛える
  2. チームを強くするのは、部署毎の懇親会費ではなく全員で食べるおにぎりだ
  3. 輝かしい成果の影に隠れたサイレントヒーローにも、称賛の言葉とピアボーナスを
  4. 進化のエンジンは、階層やKPIの「曖昧さ」から生まれる互いへのフィードバック
  5. あえて細かくルールを決めず、余白に生まれる“遊び心”で全メンバーを巻き込む

「朝の2分間」が、変化への対応力とクリエイティブな発想力を鍛える

 

林様(以下、林):

GROOVE Xのメンバーにとって、昨日信じていたことは、今日の常識ではありません。日々新しい知見を取り入れながら、これまで世の中になかった全く新しいものを創っているからです。私たちは、自分自身で朝令暮改しながら、素早く変化に対応して開発を進めていく必要があります。

 

変化に寛容でなければ生き残ることはできない。変わり慣れることが重要。

 

変化に寛容になるために、どのような工夫をされていますか

 

林:

私たちは、オリジナルの「朝会」を毎日開催しています。2人のメンバーが1〜2分間ずつみんなの前で話すというものです。ルールはシンプル。まず1人目がフリーテーマで話をします。そして、その日に突然指名された2人目が、1人目と同じテーマで話すのです。1人目は自分で決めたテーマなので安心して話をすることができますが、2人目は制約のある中でアウトプットするという緊張感があります。もちろん、瞬発力を試されるのでうまく話せないこともあるでしょう。そういうとき、乗り越え体験をすぐにできるよう、翌朝は前日の2人目のメンバーが話をするのです。

 

4コマで分かるGROOVE Xの朝会

 

2人目として無茶振りされないか、毎日ドキドキしますね…!

 

林:

無茶振りではなく、フォーマットと呼んでください(笑)この毎朝の2分間は、発想力を鍛える役割も担っています。クリエイティブな発想を生むためには、フロー状態に入る必要があり、フロー状態に入るためには、ある程度ストレスが必要になるからです。クリエイティブな発想というのは、脳の回路が組み変わらず、ずっと安定しているとすぐに枯渇していきます。つまり、ずっとストレスフリーでも、ずっとストレスフルでもダメで、きちんと振れ幅があることが重要なのです。

そのため、朝会のような取り組みを通して、脳の電子回路が組み替わる機会、すなわちクリエイティビティが増す瞬間を外部から与えています。

 

家永様(以下、家永):

実際、弊社で一番シビアなチームほど、夜おかしなテンションになり、笑いが起きることが多々あります。ガリガリ仕事をする時と、ガハハと笑うとき、この緊張と弛緩を行ったり来たりしながら、クリエイティビティを発揮しているのでしょう。

 

朝会1人目のフリートークを入社初日に発案した家永さん。それに続いて林さんが2人目の瞬発力を試されるルールを発案したそう。「緊張」と「弛緩」、2つの案が組み合わさって、クリエイティブな発想力を鍛えるオリジナルの朝会が生まれた。

 

 

チームを強くするのは、部署毎の懇親会費ではなく全員で食べるおにぎりだ

 

林:

この毎朝の2分間は、ハードウェアやソフトウェア、クリエイティブ、ビジネスなど、異なる専門分野のメンバーとコミュニケーションをとるきっかけにもなっています。仕事に関係ないテーマが多いので、メンバーの個性を薄く広く知ることができるからです。それにより、何かを相談したいときや依頼したいとき、そのハードルが下がっています。

ロボットづくりは、職種や専門分野の異なるメンバー同士の密な連携が欠かせません。ただし、専門分野が違えば、同じ言葉でも、意味が異なることがある。異なるプロトコルを持つ者同士が、齟齬のないよう言葉のキャッチボールをするためには、相手の立場をよく考える必要があります。この態度は、組織内のメンバーの多様性が増すほど重要性が増すでしょう。

GROOVE Xは今急成長しており、各分野のプロフェッショナルが次々とチームに加わってきています。その中で、互いのことを広く薄く知っている状態をつくることが、チームワークには不可欠なのです。毎晩みんなでおにぎりを握って食べているのも、そのためです。

 

 

林さんがパチンと指を鳴らして「明日からみんなでおにぎりを握ろう!」と言い出した翌日の夜には、早速みんなでおにぎりを握っていたそう。カレーの会もあるみたいです。

 

全体に対して同じ釜の飯を食べる機会を与えることが、専門分野を超えたコラボレーションに効くのですね。

 

林:

はい。私は大企業時代、部署毎に支給される懇親会費が、本当に生産性に寄与しているのか疑問に思っていました。おにぎりという形で全体に補助を出せば、人間関係も固定化せず、部署や職種を超えたコミュニケーションが起きますよね。

他にも、全体に補助を出して、月に一度「GROOVE Night」と呼ばれる社内飲み会をやっています。ある月には、家永が竹と大きなプールを調達して流しそうめんをしたこともありました。その時は、普段関わりのない職種のメンバー同士が互いの知恵を出し合っていましたね。これも、部署毎への懇親会補助では実現できないことです。

 

月に一度の「GROOVE Night」で流しそうめんをしている様子。室内で水が溢れないように流しそうめんを実現するためにはどうするか、Slack上でチームを超えた大議論が巻き起こった。

 

 

 

輝かしい成果の影に隠れたサイレントヒーローにも、称賛の言葉とピアボーナスを

 

林:

そんな取り組みをしているところに、新しい成果給を実現するUniposというサービスを見つけ、全社導入を即断即決しました。各々が色々な人の隠れた活躍を、全メンバーに伝わる言葉でタイムラインに共有するので、誰が誰にどのようなことで感謝しているのかを、薄く広く知らせることができるからです。

また、これまで見えなかった成果に対しても、報酬(ピアボーナス)を与えることができるという点も、導入を決定した理由の一つです。年功序列が機能しなくなったことに伴い、成果給のあり方も変える必要が出てきたと考えています。これまでの成果給の最大の問題点は、「成果とは何か」という定義づけが曖昧だったことです。

 

これまでは目立つ成果の影で活躍した〝サイレントヒーロー〟を見つける術がなかった

 

そのため、どうしても定量化できて目立つ成果をあげた人にばかりスポットライトが当てられがちですが、目立つ成果の影には、縁の下の力持ちがたくさんいるはず。そうしたサイレントヒーローは発見するという目的に対して、機能するものはこれまでありませんでした。この問題の解決手段として、Uniposのようなものをずっと探していたのです。

 

小瀬様(ソフトウェアエンジニア。以下、小瀬):

Uniposで気に入っているのは、おにぎりを握ってくれた人や、お皿を洗ってくれた人に、きちんと感謝の言葉が送られるところです。縁の下の力持ちにスポットライトがきちんと当たる。クリティカルな課題をこっそりと解決していたサイレントヒーローにも、たくさん拍手が集まっていますね。笹野さんなんかは一番ピアボーナスをもらっているんじゃないかな。

 

拍手とは、投稿に共感した第三者が、投稿した人とされた人にピアボーナスを送ることができる機能。GROOVE Xでは、投稿が少ないけれど、たくさん拍手する人物を「ハクシャー」と呼ぶそう。拍手によってゲーム性が生まれ、盛り上がる。

 

笹野様(7人目に入社したハードウェアエンジニア。以下、笹野):

私は、評価されたいから、報酬が欲しいから、というよりも、急成長する組織の中で、いい文化を残し、新しい文化を取り入れていくためにUniposを活用しています。開発メンバーは忙しいと週に7日顔を合わせる時もあるので、普段からきちんと信頼関係を築いていきたいからです。

 

Uniposの気に入っているポイントは、サイレントヒーローに感謝とピアボーナスが送られるところと、Unipos給が「ありがとう」の好循環を生み出すところ

 

小瀬:

笹野さんは、11/11に「Unipos給(Uniposで貯めたピアボーナスを元に支給される給与)」でポッキーやプリッツなどのお菓子をたくさん買って、みんなに還元していましたよね。私は全額自分のために使いましたけど(笑)

貯めた「Unipos給」で欲しい音響機器を買ったんですが、それを見る度に、自分に対して送られた「ありがとう」を思い出してほっこりしています。Unipos給は、自分のために使っても、誰かのために使っても、感謝の好循環が起こりますね。

 

 

進化のエンジンは、階層やKPIの「曖昧さ」から生まれる互いへのフィードバック

 

林:

縁の下の力持ちという役割を明確に定義するために、ピラミッド構造を作るのは一つの手段です。しかし、一度階層化された組織では、ピラミッドのトップリーダー同士で競争が起き、連携が取りにくくなるというデメリットもあります。

特に数十人〜数百人の人々が1プロダクトの開発を行うプロジェクトの場合、プロダクトは組織のあり方を反映するので、たとえほとんどのトップリーダー同士が仲良く情報交換し、連携できていたとしても、一部でも自らの組織の成果を最大化しようとするトップリーダーが紛れ込んでいると、できあがったプロダクトはその組織間の横連携の悪さを反映してしまいます。

私たちは、各専門分野の知見を集結させてまだ見ぬロボットを創りたい。だから、階層を最小限に抑えたフラットな組織づくりで、柔軟な横連携を目指しているのです。難易度は高いですが、階層化しようと思えばいつでもできるので、難しい方からチャレンジしています

 

 

組織は階層化せず、フラットに。KPIにも曖昧さを残し、ポテンヒットを防ぐ

 

林:

階層の多い組織で会社を伸ばす手法は、歴史も長いため、ある程度確立されていますよね。一方、フラットな組織というのは歴史上成功事例は多くなく、経営者によっては不可能だと言う人もいます。そこで、不可能を可能にするために、テクノロジーの力を借りているのです。

例えば、Uniposはオンラインでのコミュニケーションを測定し、2人が首に下げているオレンジの機器はオフラインのコミュニケーション量を測定しています。

 

首に下げているオレンジのウェアラブルセンサーを用いて、リアルのコミュニケーション量を測定している。

 

林:

また、部署毎に明確で疑いようのないKPIを立てることも、組織をワークさせる一つの手段ですが、KPIに意識が集中しすぎてしまうというデメリットもあります。各KPIに集中した結果出来上がったロボットや組織が、全体として良いものかどうか分かりません。KPIとKPIの間に、誰も拾わないポテンヒットが起きてしまうというシリアスな問題がありますから。

既存の何かをベースにしない、全く新しいものを生み出すためには、組織に横串をさして情報共有し続けることが欠かせません。眼と脳がフィードバックしあいながら判断や行動を生き残りやすいものへと変えていくように、メンバー同士が互いにフィードバックしながらロボットや組織を生存有利なものへと進化させていく必要があるのです。

生物が進化の過程で何万年もかけてやった事を、GROOVE Xは1〜2年という短期間で成し遂げようとしています。だからこそ、ロボットづくりは組織づくりそのもの。進化に必要なのは、互いへの絶え間ないフィードバックを可能にする階層やKPIの「曖昧さ」なのかもしれません。

 

 

あえて細かくルールを決めず、余白に生まれる“遊び心”で全メンバーを巻き込む

 

家永:

組織図やKPIと同様、社内制度をワークさせるためには、あえてルールを細かく定めないことがポイントになります。例えばUniposも、はじめは禁止事項などを定めずに、楽しみながら自由に使ってもらうことにした結果、あっという間に浸透しました。導入からしばらく経った今でも、感謝している理由をちゃんと書くこと、ルールはそれだけです。

 

ルールは最小限に。遊び心から生まれる楽しさこそが、社内制度が無理なく続くポイント。

 

小瀬:

タイムラインに流れる内容が堅苦しいと、見なくなってしまいますからね。大喜利みたいな投稿もはじめはありましたし、「#年貢」という遊び心のあるハッシュタグが大流行することもありました。

 

笹野:

言葉にするのが照れくさいことも、「#年貢」というハッシュタグをつけることで送ることができていたんでしょうね。

 

小瀬:

新しい造語もたくさん生まれました。雑な投稿は「雑ポス」、ピアボーナスをつけずに送られている投稿は「nullポス」と呼んでいます。私は、「Unipolice(ユニポリス)」として、毎日タイムラインをパトロール巡回し、時には取り締まることもありますよ。「一度誰かが投稿したことをもう一度投稿するのは、ポイントを必要以上に稼ぐ悪質な被せ行為だ!」とか言ってね。誰かから頼まれたわけではありませんが(笑)

 

Uniposの秩序ある運営を守る「Unipolice(ユニポリス)」の皆さん。

 

家永:

「Unipos(ユニポス)」というワードが、日々口にしやすい造語を作りやすいのも、浸透のポイントなのかもしれませんね。おかげさまでGROOVE Xの一週間のUniposポイント消化率は73%ととても活発で、感謝の言葉を送ったことのない人も、送られたことのない人も、一人もいません。これからも楽しみながら、お互いに感謝と称賛のフィードバックを続け、チームを強くしていきたいと思います。

 

ありがとうございました!

 

(写真左から)

 

GROOVE X株式会社 ソフトウェアエンジニア 小瀬敦也様

前職では音声認識ロボット開発に従事。GXのニュース記事を見たとき、いてもたってもいられず大阪より上京。GROOVEXでは 音声認識大臣を襲名。大阪生まれ大阪育ち。「おもろいこと言わせたらGX一番やで。」

 

GROOVE X株式会社 広報・マーケティング  家永佳奈様

ブライダル業界や飲食業界でブランドマネージャーに従事した後、GROOVE Xに参画。「ロボットと人が共存する未来を創っていくことにワクワクしています。」趣味は料理。GROOVE Xではお夜食作りに日々奮闘中です。

 

GROOVE X株式会社 代表取締役  林要様

トヨタ自動車でF1の空力開発、量産車開発マネジメントなどを務める。孫正義後継者育成プログラム「ソフトバンクアカデミア」外部第一期生として2011年に参加した後、2012年よりPepper開発リーダーに従事。2015年GROOVE X創業。現在はGROOVE Xにて新種のロボット(LOVOT)開発中。

 

GROOVE X株式会社 ハードウェアエンジニア 笹野太郎様

GROOVE Xの新卒採用1号。「何でもやります!」と伝え入社した言葉通り、今やハードウェア、知財、総務、などマルチに担当。「GX最年少なのでおにぎりは一番大きなものをもらったりと、みんなに育ててもらっています!」

 

 

 GROOVE X株式会社

・本社所在地: 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-8-12 さくら堀留ビル7F

・事業内容: 新世代の家庭用ロボット(LOVOT)の開発・販売

・代表取締役: 林 要

 

 

 

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