2018.03.22

疑わしかった印象が一転!使ってわかった「感謝」の効果

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こんにちは!Unipos PRの柳川です。今回は、デジタル領域のマーケティング・
広告コミュニケーション事業を手がける株式会社スパイスボックスの上席執行役員 経営管理局 局長 山田様にお話を伺いました。「この半年で一番力を入れ、丁寧に取り組んだ仕事がUniposの導入準備だ」とおっしゃる山田様ですが、Uniposを使うことは一切強制せず、使い方のルールには一切口を挟まないそう。ピアボーナスはお金に関わること。なぜそこまで徹底して現場に任せきるのか。その狙いを伺いました。

 

横のつながりを生むのは「ランチ補助」より「みんなで作るシロメシ」や「ピアボーナス」

 

スパイスボックス様は、普段どのようなコミュニケーション施策を行なっていますか。

 

山田様(以下、山田)

弊社のコミュニケーション施策は、社内の各部署のほか、「goodcompany委員会」、通称「グッカン」というボトムアップで組成されたチームが、予算を持って考え、実行しています。例えば、「シロメシ」という施策では、健康維持とコミュニケーション促進のために、大きな炊飯器でご飯を炊いて、おかずを作ってみんなで食べるということをしています。

 

「シロメシ」で流しそうめんをした時の様子。社長がご飯を作ることもあるのだとか。

 

なぜ、わざわざ手間をかけてみんなで作って食べるということをしていらっしゃるのですか。

 

山田

実は以前、社員同士のコミュニケーション促進のために、「コミュ費」という名のランチ代を月に5000円補助していた時期がありました。しかし、これがうまくいかなくて。目的は、「普段話さないメンバーとのコミュニケーション促進」だったのに、補助として出した5000円は「仲の良い同僚とのランチ代」になってしまっていたのです。「シロメシ」では、一緒にご飯をつくってその場でみんなで食べるので、目的がきちんと果たされました。

 

ただ会社から補助がでるというだけでは、そこまで強いありがたみを感じたり、施策の背景にある課題に当事者意識を感じることは難しいですよね。

 

山田

そうですね。弊社では「Unipos」を使って、1か月に約5000円のピアボーナスを従業員同士で送りあえる権限を社員一人一人に渡しているのですが、ランチ補助と同じ5000円でも、ピアボーナスの方が「自分が持っている権利」という意識が生まれるので、当事者意識を持って使ってくれている人が多くいます。

 

 

ピアボーナスが縁の下の力持ちにスポットライトを当てた

 

どうしてピアボーナスサービス「Unipos」を導入したのですか?

 

山田

成果が目立つ営業職やクリエイティブ職だけではなく、請求書発行や経費精算を行う経営管理職のメンバーに代表される縁の下の力持ちにも、スポットライトを当てたいと思ったことがきっかけです。

実を言うと、もともとこうした感謝を伝え合う施策を胡散臭く感じていたのですが、「Unipos」は、ありがとうと言われた時の感情的な報酬に加えて、ピアボーナスという形で金銭的な報酬も還元できるのが良いと思い、導入しました。

また、ピアボーナスのやり取りから生まれる副次的な効果として狙っていたのは、各々の仕事内容と強みを可視化することです。そのため、もしみんなが盛り上がらなかったら、すぐに廃止することを宣言した上で、導入しました。

 

実際に導入してみて、期待していた効果はありましたか。

 

山田

はい。実際に、先月一番ピアボーナスをもらっていたのは、経営管理のメンバーでした。また、「Unipos」のタイムラインを通して、それぞれの日々の仕事内容はもちろん、普段見えない仕事に対する思いも見えることもあります。

先日マネージャー向けに研修を開いたら、いつもクールなメンバーが研修後に「Unipos」でエモーショナルな感想を送ってくれました。これは、「Unipos」がなければ気がつくことはなかった、マネージャーの意外な一面でした。

 

「Unipos」のタイムラインを通して、普段見えない仕事に対する思いが見えることもある。

 

スパイスボックスのみなさんにとって、「Unipos」はどのような場所ですか。

 

山田

「Unipos」は、上司が部下を評価するためのツールでも、特別な人だけが表彰される仕組みでもありません。トップダウンでも、ボトムアップでもありません。行動を制限されたり強制されたりすることのない、好き勝手に感謝を伝え合うことが許された広場のような場所です。

そのため弊社では、正社員だけでなく、アルバイトや派遣社員、業務委託のメンバーも分け隔てなくピアボーナスの支給対象としています。このように、誰にでも開かれた自由でポジティブな場所があると、組織の中に横のつながりが自然と生まれていきます

 

 

導入時に丁寧に説明したあとは現場に任せきるのがピアボーナス成功のポイント

 

「Unipos」を広場のような場所にしていくために、導入時に気をつけたことはありますか。

 

山田

導入時に社内に向けて発信したメッセージは、スライドを何十枚も使って作り込みました。強調して伝えたのは、「Unipos」はみんなに渡した権限なのだから、安心して、自由に楽しく使っていいのだということ。くだらない投稿だってしていいし、ふざけた投稿を上司や役員が取り締まることもありません。おかげで、多くのメンバーが面白がってすぐに使い始めてくれたように思います。

また、施策名や運用方法にも徹底してこだわりました。私がこれらを決めるとトップダウン感が出てしまうので、10名くらいの旗振り役のメンバーを中心に、施策名やロゴ、運用方法を企画してもらいました。議論の末、生まれた施策名は「spice_mile(スパイスマイル)」。

マイルのように具体的な報酬として還元されることを示しつつ、みんなで感謝を送り合うことでスマイルになろうという意味を込めたそうです。ロゴ画像も、若手メンバーが作成しました。コインをイメージした輪っかをカラフルに重ねています。

 

 

 

 

「感謝するのにお金が紐づいているのは不自然だ」といった拒否反応はありませんでしたか。

 

山田

ポイントを送ることの意味を腹落ちさせるために、ピアボーナスの説明には工夫を凝らしました。社員がジュースを同僚に渡す写真を見せながら、「助かったからジュースおごるよ!」というのと、「Unipos」で39(サンキュー)ポイント(1ポイント=3円なので117円分)送るのは同じような感覚であることをスライドを通して伝えました。

 

ピアボーナス導入時に社内説明用に利用した実際のスライド。39(サンキュー)ポイントを送ることは、缶ジュース一本分を渡す感覚と同じであると分かりやすく伝えた。

 

山田

さらに、還元される喜びを強く実感してもらうために、現金で支給することを決めました。ポチ袋に現金を入れて、「spice_mile」のロゴシールで封をして、どういうことを感謝されたか、月一のサマリを入れて、手渡ししています。渡されるとみんな、ほっこりした表情をしますよ。

 

 

ポチ袋でピアボーナスを渡された時の様子。ポチ袋の中の現金と、一か月分のメッセージ一覧をみて、ほっこり。

 

山田様が「この半年で一番力を入れ、丁寧に取り組んだ仕事がUniposの導入準備だ」とおっしゃっていた意味がすごくよく理解できました。素敵なお話、本当にありがとうございました。

 

 

株式会社スパイスボックス 上席執行役員 経営管理局 局長 山田 喜幸様

記載されている役職・在籍やUniposの機能・UIについてはインタビュー当時のものです。

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