2018.12.12

売上32%増!ITリテラシーゼロの老舗がDXに成功

まとめ

  • 社内に称賛文化が生まれ、感謝体質が定着
  • 売上前年比132%と過去最高益を達成
  • Uniposを活用した評価制度も構築
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ガレージ・倉庫・物置事業や太陽光発電パートナー事業をはじめ、農業を支援する新技術の開発・提供といった事業を手がける明治19年創業の株式会社カクイチ。

2014年まで全員に業務用メールアドレスが支給されておらず、インターネット環境が整ったのも半年前という同社ですが、現在ではUniposをはじめとする最新のITツールを次々と導入。Uniposがきっかけで生まれた称賛文化を下支えに、コロナ禍にも関わらず売上前年比132%増という過去最高の成績が生まれました。創業134年の老舗ベンチャーはいかにしてデジタル投資を成功させ、感謝と称賛の文化を醸成できたのか。その理由に迫ります。

ITリテラシーはほぼ皆無。100近い拠点を繋ぐ為ゼロからのIT改革が始まった

――「Unipos」導入のきっかけは何だったのでしょう。

執行役員 IT情報システム部長 鈴木様(以下、鈴木):弊社は全国に28の営業拠点、3工場、77店舗のショールームを展開しています。年に一度全社員が集まる会もありますが、他拠点の人と十分に交流することは難しいのが現実です。また分散型の組織なので、お店はお店、営業は外回り、事務職は事務所……と、それぞれの仕事に集中して部署を越えた交流があまりできていませんでした。職場で認められる機会も少なく、社員の承認欲求を満たせる施策が必要だと考えていました。

――承認欲求を満たす施策とは?

鈴木:承認欲求を満たすには、インセンティブだけでは限界があり、こまめな言葉の報酬も必要だろうというのが弊社社長の田中の考えでした。そのような時、田中が友人の経営者からおすすめされたのがUniposです。同じタイミングで、ビジネスコラボレーションハブのSlackも導入し、デジタルを駆使した生産性の向上にも取り組み始めました。

――それまではデジタルツールは活用されていなかったのでしょうか。

鈴木:デジタルツールどころか、2014年までメールアドレスやPCがなかったような会社ですよ(笑)シニア層の社員が多く、平均年齢も46歳と高め。ITリテラシーは皆無だったといっても過言ではありません。まずはインターネット環境を整え、ガラケーを使っていたメンバーにiPhoneを使い始めてもらうところから当社のデジタル改革が始まりました。

「称賛文化」が土台となり、前年比132%の過去最高益を達成

――Uniposを導入したことで、会社にどんな変化がありましたか。

鈴木:コロナ禍にも関わらず、売上が前年の132%増と過去最高益を達成しました。その土台になったのは、Uniposを導入したことで生まれた「称賛文化」と「感謝体質」です。
また、Uniposはその他のデジタルツールの導入にも一役買ってくれました。たとえば、Uniposの少し後にSlackを導入したのですが、慣れないビジネスチャットツールが定着したのも、先にUniposを導入したことでポジティブな発信をしようという意識が社内にできあがっていたからだと思います。

▲Zoomを用いたSlack活用トレーニング後にUniposで送られた投稿。

――Uniposが、いわばDXの入り口の役割を果たしたわけですね。

鈴木:コロナ禍の不況に当社も一時苦しみました。しかし、感謝体質という土台があったことで、自然発生的に各拠点が鼓舞し合い、会社の売上目標よりも上の目標を自分たちで立てるなど競い合いが始まりました。こうした「健全な対立」が生まれたことで、負けた拠点も勝った拠点を称える自律した組織になっています。Uniposが作った称賛文化にはそうしたパワーがあると感じています。

50〜60代が活発に利用感謝される喜びは世代を選ばない

――年齢の高い社員の方もいらっしゃると思いますが、そいいった方にもUniposは使っていただけるのでしょうか。

鈴木:使っていますよ!むしろ50代以上の世代の方が活発な印象です。たとえば宇都宮店の店長は60代ですが、若手の社員とUniposをよく送り合っています。Uniposの機能がシンプルで使いやすいからでしょうね。また、叱って育てるという文化が強く、褒められる機会が少なかった世代ですから、Uniposで承認されることが嬉しいのだと思います。

▲ショールームの様子。中には店長とスタッフ2名で営業している店舗も。

IT情報システム部 小山様(以下、小山):年齢が高く社歴が長いメンバー同士がやりとりするUniposには、同窓会のような空気が流れています。とある65歳の社員は、昔一緒に働いていた色々な営業所のメンバーに、「久しぶり、頑張ってるね」という意味を込めて拍手(SNSの「いいね」のような機能 )をしているそうです。離れた営業所のメンバー同士が集まる機会は少ないので、こうしたコミュニケーションが生まれるのもUniposならではですね。

柳瀬:導入からしばらくたつと、情景が目に浮かび共感を呼ぶような長文の投稿がすごく増えてきました。そのおかげで全国の店舗で何が起きているのか分かるようになりました。

――皆様の印象に残っているUniposの投稿はありますか?

小山:販促ツールを作ったことに対して送ってもらったUniposです。この20年間、販促ツールを作ってきて、改めて感謝を伝えられるということはあまりありませんでしたので、涙が出そうになるくらい嬉しかったです。埼玉や前橋など、異なる営業所の人からも45回拍手が送られてきて、見守られている感覚がして安心しました。

▲「涙が出そうになるほど嬉しかった」と語る小山さん

IT情報システム部 柳瀬様(以下、柳瀬):私が所属するIT情報システム部は間接部門ということもあり、感謝の言葉をもらうことが多くありませんでした。Unipos導入後はたくさんの感謝が届くようになって、仕事にやりがいを感じています。

社員の「エネルギー」を評価するためにUniposとSlackを使った新しい評価制度を構築

▲ビジネスチャットツール「Slack」とUniposを組み合わせて、ポジティブな発信をしている人を定量的に評価できる仕組みを開発

――Uniposを評価制度にも組み込んだとのことですが、どんな理由があったのでしょうか?

鈴木:感謝を文章にして送ることのは、非常に時間とエネルギーを使う行動です。そんな尊い行動をしている人を評価したいと考えるようになりました。

――感謝を送られた人ではなく「感謝を送った人」を評価するのですね。

鈴木:「ありがとう」をは伝えられるよりも、実は伝えた人の方が幸せを感じていままた、感謝のエネルギーを循環させている人や会社は、パフォーマンスもよくなります。2020年に発生したコロナ禍でも、「コロナで大変なんですよ~仕方ないです」という営業担当者と、「コロナですが忙しくてしょうがないんです!」とい営業担当者は、後者から物を買いたいと思うものです。そんな「気」「エネルギー」の高い人を評価するのにUniposはマッチしています。

――具体的にどのような仕組みになっているんですか?

鈴木:当社はコミュニケーションツールに、SlackとUniposを採用しています。評価軸を、Slackの(量)、発信数(共感)、リアクション数(影響力)、社長から押されるリアクション。Uniposでの送った数、もらった数に重み付けをし、一人ひとりスコア化し見える化しています。ただこれは、あくまでも自分の成長を感じるためのものです。そのスコアの成長、伸び率を元に、個人評価ではなくチームで評価をし、賞与に反映しています。

――社内の反響はどうでしたか?

鈴木:運用開始当初は「感謝が義務化される」「人をポイントで評価するとは何事だ」「論理感に反する」という強い反対意見もありました。しかし実際に使ってみると、数値化されたことで、今まで見えなかったものが見えるようになりって、シンプルに「おもしろい!」と感じてもらえるようになりました。客観的に数値化され、成長度合いが見えることは「公平に評価されている」と思ってもらえるようになったと感じます。自分自身の成長度合いを比較したり、チーム評価なので「チームに迷惑をかけたくない」という意識がモチベーション維持にも役立っています。

▲「Uniposの投稿は毎日見ているが、あまりに感謝が多く飛び交うので追うのが大変」新卒社員の柳瀬さん。

絶対無理だと言われた老舗企業のIT改革。「うちでも出来たんだから、全国どこの会社でも浸透する」

柳瀬:Uniposを見ていて、気配りできる人のいるチームは売上も上げられるのかもしれないと思い始めました。というのも、Uniposで「ごちそうさまでした」というワードが多く出現する営業所ほど営業成績が良さそうだということが分かったのです。これはお菓子などを差し入れているから出てくる言葉で、日頃からまめに労わりあうコミュニケーションが取れているということなのでしょう。鈴木:今思い出したのですが、先代の創業者の言葉に、このようなものがあります。

「来店したお客様が帰った後、自分でもう一杯お茶を淹れて飲みなさい。」

仕事の後に落ち着いてお茶を一杯飲みながら、「注文してくれたお客さんの工事はうまく行ったのだろうか。お客さんは満足してくれたのだろうか」そう相手に思いを馳せることを推奨していたんです。この言葉には、今のUniposに通じる思想があると感じています。

テクノロジーの進化に伴って、手法はデジタルへと変化していきますが、カクイチらしいこうした思想は、時代を超えて脈々と受け継がれているのだということに気がつきました。だからUniposがすぐに浸透したのかもしれませんね。

――カクイチさんではスムーズに浸透されていますが、レガシーな業界であることや社員のITリテラシー

世代間ギャップを理由にデジタル化になかなか踏み切れない企業も多いと思います。

鈴木:ITリテラシーもほとんどない平均年齢46歳の弊社でこんなにも早く浸透したのですから、全国どこの会社でも浸透しますよ。SlackとUniposを導入することを有名ITベンチャーの経営者に伝えた時、「エンジニア組織じゃないし、絶対にうまくいかないよ」と言われたんです。でもどうでしょう。これだけ浸透しました。まさにイノベーションですよね。Uniposを導入したことで、自分に矢印が向き、相手のことを慮る会社体質に変わったと感じています。

末端が壊死していってしまうようなピラミッド型の組織ではなく、情報が隅々まで行き届くネットワーク型の組織をつくるのにUniposは向いています。ぜひ試していただきたいです。

※カクイチ社のUnipos導入エピソードは、2018年12月7日付 日本経済新聞 夕刊「働き方改革『ほめる』から」内でも紹介されました。

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