2019.07.19

最高の仕事をするために刷新したバリューが素早くチームの行動に現れた理由

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スタイリッシュなデザインの白衣や聴診器などを企画・販売するメディカルアパレル企業・クラシコ株式会社。同社は創業から10周年を迎えたタイミングで会社のミッションとバリューを刷新、社員への浸透を目的としてUniposを導入しました。その結果、バリューの定着だけでなく様々な部分に良い効果が生まれたといいます。代表取締役社長・大和新 様にお話を伺いました。

D2Cモデルはチーム間の連携が命。事業の広がりとともにバリューを刷新した

――Uniposを導入するきっかけについて教えてください。

大和:コミュニケーションに関する組織課題があったからUniposを導入したというわけではないんです。当社は現在、社員が20名で、もともとコミュニケーションはしっかり取れていました。

ではなぜUniposを導入したのかというと、会社のバリューを浸透させたかったからです。当社は今年、創業から10周年を迎えました。事業領域も広がってきたので、このタイミングで会社のミッションとバリューの見直しを行ったのです。

そうやってリニューアルしたバリューを社内に定着させるツールとしてUniposを導入しました。

――バリュー浸透のためのツールとして、なぜUniposを選んでいただいたのでしょうか。

大和:実はもともとUniposのことは知っていたんです。サービスが登場したとき記事か何かで知って、ローンチイベントにも参加しました。すごく面白いと思ったし、導入したかったのですが、先ほど申し上げたようにコミュニケーション課題が特になかったものですから、当時は始める理由がなかったんですね。

それで、Uniposをやりたいという気持ちをずっと温めていたところに、10周年でのバリューの見直しがあり、このタイミングで始めようと決めたのです。

――もともとご存知だったのですね。

大和:それに、Uniposのコンセプト自体も当社のバリューに合っていたんですよ。バリューで特に大事なのが「相手の視点で想像しよう」です。当社のビジネスは、商品企画も生産もECサイトでの販売もすべて自社で行う「D2C」モデルです。

D2Cでは全員で連携しないとそこで仕事がストップしてしまいます。たとえば営業やマーケティングがお客様からのクレームを受けたら、すぐに生産部門のメンバーが連動して対処する必要があります。

スムーズに連携するためには、自分の仕事だけ見ていればいいわけではありません。自分と違う仕事をしている他のメンバーのことをよく知ること、そして他のメンバーの視点で想像することが何より大切です。これって、まさにUniposのコンセプトそのものですよね。

――おっしゃる通りです。ちなみにUnipos以外には何か施策は実施されたのでしょうか。

大和:Uniposを導入する以前、Slackに「クラシココード」(※クラシコにおけるバリューの呼称)というチャンネルをつくって、社員の良いところを見つけたらそこに投稿して称賛するというUniposに似た施策を行っていました。

それはそれでうまくいっていたのですが、どうしても普段から積極的に投稿する人とあまり投稿しない人に分かれてしまう傾向がありました。Uniposだと、そういった普段はあまり称賛や感謝を口にしたい人でも使ってくれる効果があると聞いて、それならと切り替えることにしたのです。

ピアボーナスが感謝・称賛の送り合いを活発にすることを実感

――導入時に懸念したことはありましたか。

大和:皆が一生懸命仕事をしているなか、「さらに仕事が増えた」という感覚になってしまうことは懸念していましたね。会社から言われたからやらなきゃいけないとか、そういういやいややるようなことにはなってほしくなかったのです。ただ、もともとSlackでうまくいっていたこともあって、そこは特に問題ありませんでした。

――実際に導入を決めたときの皆さんの反響はいかがでしたか。

大和:導入説明会を開催したのですが、反応は良かったですね。一部、それまでやっていたSlackの「クラシココード」チャンネルのままでいいのではという意見も出たのですが、始めてみるとそういう人も含めて皆、どんどん使ってくれて浸透していきました。期待していた通り、それまであまり積極的ではなかった人もUniposは使ってくれています。

――なぜうまくいったのでしょうか。

大和:Slackとの違いはポイントを送れることです。おくれるポイントが1週間ごとにリセットされるという設計が絶妙なんだと思います。ポイントがなくなるといわれたら「使わないと」と思いますよね。設計が本当によく考えられていると思います。

――Slackのときと比べて投稿される内容に変化はありましたか?

大和:多少の違いはある印象です。Slackのときはクラシココードに則った仕事上の行動に対する賞賛がメインでしたが、Uniposはそれに加えて日常のちょっとした行動に対する感謝も多く投稿されています。

――お話を伺っているとかなりスムーズに浸透していった印象ですが、浸透施策などは行わなかったのでしょうか。

大和:社内に浸透の旗振り役を設定をしました。選定の基準は、できるだけ多くの部門と関わる立場の人です。全部門と接点がある生産管理部門から一人、同じく全部門と関わるサポートCSのメンバーが一人、そしてEC部門サイトの責任者を一人選びました。

ただ、結局旗振り役よりも他の人の方がたくさん投稿するようになって、旗振り役の意味は早々になくなってしまったかもしれません(笑)。

オープンになる日々の貢献によって、社員がバリューを解釈できるようになった

――普段の投稿をご覧になっていて、印象的なものなどはありますか。

大和:ストレートにありがとうを伝えるだけでなく、その人の良いところを見つけて、さらに「こうなるともっといいね」とアドバイスするような投稿が多いです。見ていてすごく良いなと思いますね。

――Unipos導入の効果はいかがでしょうか。もともとの目的だったバリューの浸透は果たせましたか。

大和:非常にうまくいっています。バリューはハッシュタグ化して、それに沿った行動をした人への投稿につけて送るようにしています。たとえばエンジニアがトラブル対応を迅速に行ったら「最速精神」というハッシュタグをつけて称賛したり、企画などで壁にぶつかって悩みながらも粘り強くやり遂げた人には「世界最高を作ろう」をつけて投稿したり。そういった投稿を見て、社員が「そうか、こういう行動がバリューに沿っているんだな」と自分なりに解釈して動けるようになっていると感じますね。バリューがしっかりと社内に根づいてきています。

先日、表彰も行いました。Uniposでバリューハッシュタグがついた投稿を見返しながら投票を行ったのですが、しっかりと選ばれるべき人がMVPに選ばれて皆も納得の結果でした。

また、Unipos上でポジティブなコミュニケーションがあることで、現実のコミュニケーションにも良い影響が出ていると感じます。もともとコミュニケーションが不足していたわけではありませんが、Uniposを導入してからはさらに話す量が増えていると思います。

――Uniposの導入を通して、大和様ご自身が得たものはありますか。

大和:僕自身、あまり全員の仕事を細かく管理するというタイプではなく、信頼して任せるタイプです。今は会社が大きくないので、それでもある程度見えるところはあるのですが、そうはいってもだんだんと見えなくなってきていると感じていました。それが、Uniposを入れてからは全員のいいところがすごく見えるようになっています。会社を経営する立場として、すごく安心できますね。

記載されている役職・在籍やUniposの機能・UIについてはインタビュー当時のものです。

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