• TOP
  • 導入事例
  • 職場環境は悪くないのに「活気が足りない」…そんなミュートスが取り組んだエンゲージメント向上施策とは

2019.07.22

職場環境は悪くないのに「活気が足りない」…そんなミュートスが取り組んだエンゲージメント向上施策とは

  • Facebook
  • Twitter

製薬・医療業界に特化したシステム開発を行う株式会社ミュートス。残業は少なく、社内の人間関係も良好と、決して職場環境は悪くなかったという同社。しかし、サーベイツールで調査したところ、「自分が正当に評価されていない」「自社製品への誇りが持てない」といった“やりがい”や“承認”に対する課題が見えてきました。当時、開発部門に所属していた真鍋保史様はこの課題を解決するために会社の改革に着手。その一環として導入したUniposが大きな効果を生み、サーベイツールの数値を大きく上昇させたといいます。どのようにして課題を発見し、改善まで導いたのか。現在は業務改革推進室室長を務める、真鍋様に組織改革成功のポイントを伺いました。

働き方や人間関係が良いだけでは、やりがいは生まれない。エンゲージメント調査で判明した「承認」不足

――Uniposを導入することになったきっかけを教えてください。

真鍋: 当社は製薬・医療業界に特化したシステムの開発やサービスの提供を行っています。 どちらかといえば、まじめで黙々と仕事をする人が多い職場ですが、かといってコミュニケーションが取れていないわけではありません。辞めていく人もいますがそれほど離職率が高いというわけではなく、ここ3年ほどは残業時間も削減傾向にあり、職場環境は決して悪くありませんでした。

ただ、社内をふと眺めたとき、「活気がないな」と私は感じました。コミュニケーションはあってもプロジェクト内だけに留まっている印象でしたし、多くないとはいえ辞める人がいるということは、まだ把握できていない問題があって、それが社員のエンゲージメントを低くしているのではないかと思いました。

私は当時開発部門にいたのですが、そうした課題感からエンゲージメント向上の施策に取り組むことにしました。Uniposを導入したのはその取り組みの一つです。

――「活気がない」というと、具体的にどんな状況だったのでしょう。

真鍋:会社の状況を把握するためにエンゲージメントサーベイツールのwevoxを導入したところ、いろいろなことがわかりました。社員のコミュニケーションや人間関係は悪くなく、むしろすごく良いという結果が出ました。

低かったのはやりがいと、承認の項目です。自社製品への誇りが持てず、会社のビジョンが見えないことや、自分が正当に評価されていないことを訴える社員が多かったのです。この結果は事前の予想に近いものでした。

――Unipos以外にも何か施策は行いましたか。

真鍋:自社製品に誇りを持つためには、自社製品についてよく知る必要があります。しかし、これまでは自分が関わる製品以外についてはあまり知る機会がありませんでした。そこで、イベント「ミュートスDAYS」を開催し、社員同士で製品を紹介し合う機会を設けました。さらに、そのイベントで代表から会社のビジョンについて説明していただき、社員への浸透を図りました。その結果、翌月には自社製品への誇りややりがいの数値が上がりました。

次に考えたのが、自分自身が正当に評価されていないという課題にどう対処するかです。人事評価制度の改善も進めていましたが、どうしても時間がかかりますし、評価制度では拾いきれないこともあります。そこでサンクスカードなどの仕組みを導入できないか考えました。

ちょうどそのとき、社内SNSでHRテクノロジー大賞にUniposさんが選ばれたという情報がシェアされ、その製品コンセプトを見て「これだ!」と思いました。その日のうちに説明会を申し込んで社内での試験運用をスタートさせました。

改革は勢いも大事。複数のエンゲージメント向上施策を短期間に実施したことで会社の雰囲気が変わった

――Uniposの導入について社内から反対の声などはありましたか。

真鍋:大きな反対意見はありませんでしたが、やはりコストがかかることへの懸念は意見としてありました。そこでまず試しに一旦入れさせてほしいと説明しました。うまく浸透しなかったらやめるという条件で。

――どんな浸透施策を実施されましたか。

真鍋:昨年の12月半ばから試験運用を開始しました。Uniposはとても良いサービスなので、私としては特に何もしなくても使ってもらえるだろうと考えていましたが、慎重を期してUniposさんからアドバイスいただいた浸透施策を行いました。

まず各開発部門の責任者に説明し、導入目的をしっかり納得してもらいました。そのうえで旗振り役を選びました。旗振り役に選んだのはチームリーダークラスで、日頃から有益な情報などを積極的に共有してくれるような、自分からの発信を得意としている人です。各部門からばらばらに選抜したので、最初に集まったときは「これはどういうつながりなの?」ときょとんとされたりもしましたね(笑)。

試験運用期間は旗振り役のメンバーにだけ使ってもらい、好評でした。これなら大丈夫だろうということで本導入に踏み切りました。導入にあたっては、“ミュートス版のUnipos”ということで名称をMTip(エムチップ)と変更し、運用することにしました。

――他に懸念点はありましたか。

真鍋:唯一、当社の社員数が35名ほどだったことが気にかかりました。というのも、Uniposの推奨人数が30名以上となっていたからです。おそらく社員数があまりにも少ないとリアルでコミュニケーションできるため、Uniposに投稿してもらえないということだと思います。ですが、その懸念は杞憂に終わり、最初から社員がどんどん使ってくれました。

――スムーズに浸透した理由をどうご覧になりますか。

真鍋:まず挙げられるのが、協力的な企業風土であったことです。今回のUniposだけでなく、こちらがお願いすれば業務の時間を割いて協力してくれることは本当に多いです。あとは「会社を本当に変えたいんだ」という思いが伝わっていたら嬉しいですね。wevoxからミュートスDAYS、そしてMTipへという流れが短期間にあったことで、会社が変わっているという空気感が社内にあったのも大きかったですね。改革は勢いも大事だと思います。

Unipos導入1ヶ月でエンゲージメントが急上昇。人事評価制度で拾いきれない日々の貢献に感謝できるように

――Uniposをご覧になっていて印象的な投稿があれば教えてください。

真鍋:導入してから3ヶ月の間、良かった投稿を表彰していたのですが、いかにも“名投稿”みたいなものは実はそんなにないんです。投稿の多くはちょっとした日常的な内容が多くて、それはUniposが本当に日常に溶け込んでいているからだと思います。それもまた当社らしいのかなと。

たとえば育休明けで戻ってきた人を迎える投稿、出産に立ち会ったメンバーに対して育児のアドバイスなど、そういう投稿を見たときに「Uniposを入れてよかったな」と思いますね。

――Uniposの効果をどのように実感されていますか。

真鍋:もともと人事評価制度で拾いきれない日常の出来事と、それに対する感謝を伝えるために導入したのですが、期待した以上のコミュニケーションが発生しています。「ありがとう」ってあまり日常では伝える機会がないのですが、それがUniposでは頻繁に飛び交っているのです。

もともと社内の人間関係は悪くありませんでしたが、プロジェクト外のメンバー同士のやりとりも増えて、さらに雰囲気が良くなっていると感じています。

ものすごくドラマチックな出来事が起きるわけではなく、肩肘をはらず、今までのコミュニケーションをさらに強化してくれるツールとして定着している印象です。

――御社は東京と大阪の2拠点に分かれていますが、拠点間のコミュニケーションについてはいかがでしょう。

真鍋:拠点間でのやりとりでもUniposがよく使われていますよ。どうしても東京メンバーは少ないので孤立しがちだったのですが、Uniposのおかげで東京-大阪間のやりとりがプロジェクト外の人間にも見えるようになりました。拍手されると、「ちゃんと見てくれている、評価されている」とやりがいにつながりますよね。

――Unipos導入以降、エンゲージメントサーベイツールの数値は変化しましたか。

真鍋:導入から1ヶ月後に測定してみると、エンゲージメントの「承認」スコアが目に見えて急上昇していました。Uniposの効果は数値にもはっきりと表れています。

――Uniposの導入を通して真鍋様が得たものはありますか。

真鍋:私自身、Unipos導入を通して見えていなかった社内のことが見えるようになりました。もともと開発にいたので、他のチームのことはよく知らなかったのです。そこは自分自身、変化したことでもあります。実は4月からは開発を離れ、業務改革推進室を立ち上げました。当社の改革はまだ始まったばかり。まだまだやるべきことはたくさんありますから、今後もしっかりと取り組んでいきたいと思います。