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2019.08.27

エンゲージメント向上には、現場に埋もれた「ありがとう」の可視化が効く

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ネット宅配クリーニング「リネット」とハウスクリーニングの比較・予約サイト「生活手帖」という2つのサービスを運営する株式会社ホワイトプラス。事業が拡大し、社員数が50名を超えたところで、オフィスの移転やバリューの策定など会社としてのターニングポイントを迎えた同社。さらなる規模拡大と社員増を見据えてUniposを導入した結果、サーベイツールでのエンゲージメントスコアが上昇するなど明確な効果が表れたといいます。同社の導入が成功した理由はどこにあったのでしょうか。推進された経営企画部・田中雅子様にお話を伺いました。

社員に感謝を伝える取り組み「感謝箱」が成功、継続して続けていくためにデジタル化を検討

――Uniposを導入するきっかけは何だったのでしょうか。

田中:会社の規模が拡大してきたことがきっかけです。2年ほど前に社員数が50名を超えてオフィスも移転したのですが、そのタイミングであらためて組織をきちんとつくっていく必要があると考えました。

どの会社でもそうだと思いますが、社員が多くなるとそれまで近い存在だった経営陣とも距離が出てきてしまいます。また、他部署の人がどんな仕事をしているのか、細部までは把握しづらくなってきます。

今はまだ社内コミュニケーションにそれほど課題が出てきているわけではないのですが、人事としては今後のさらなる拡大も視野に入れて、先を予測してコミュニケーションの活性化に取り組む必要があると感じていたのです。

そこで導入したのがUniposでした。

――Unipos以外に何かコミュニケーション活性化の施策は打たれましたか。

田中:実はUniposを入れる半年ほど前、Uniposに似たコンセプトの「感謝箱」という取り組みを行いました。これは月に一度、誰かへの感謝の言葉を投稿するというもので、そのときはGoogleフォームに入力して集計していました。

「感謝箱」に集まった言葉はプリントアウトし、レターの形で給与明細書封筒に入れて渡していたのです。手作り感があって社員にはとても好評でした。

ただ、宛先を間違えて入れてしまわないよう神経も使いますし、すべて手作業なのでかなり大変でした。そこで同様のコンセプトであるピアボーナスを検討したのです。

導入理由や目指す文化についてマネージャー層に丁寧に説明したことが、スムーズな導入につながった

――Uniposに対する経営層や社員の方の反応はいかがでしたか。どのようにプレゼンテーションされたのでしょうか。

田中:経営層はこうした新しい仕組みに理解ある人ばかりなので、提案にはすぐ同意してくれました。導入費用や維持費用も適正感がありましたし。どちらかといえば説明に準備を要したのは現場のマネージャー層ですね。感謝箱と何が違うのか、なぜUniposに変更する必要があるのか、Uniposで目指す会社の文化はどういうものなのか、説明会を開いて背景から丁寧に伝えることが重要だと考えたからです。

それまで行っていた感謝箱に愛着のある人もいて、レターの形で渡されるのが良いという意見も出ました。ただ、Uniposも出力することができますから、紙にすることもできますと説明して納得してもらえました。

社員に対しても説明会を開きました。反対意見などはなく皆前向きで、導入はスムーズに進みました。

――その他、導入にあたっての懸念点はありましたか。

田中:ポイントがお金になるというところについては議論しました。感謝の気持ちと同時にお金を送るというところに違和感を覚えたメンバーもいましたし、金額があまりにも高額になると経営にも影響を与えてしまうのではという不安がありました。また、同じ人にポイントが偏ってしまうのではないかというところも気になりました。

そのあたりについては、Uniposさんにかなり細かくお聞きしました。他社さんがどういう換算の設定で入れているのか、どれくらい偏りが出るのか、事例をもとに検討を行いました。

当社でも感謝箱を導入していたときのデータがありましたから、それと突き合わせた結果、これなら問題はないだろうということで不安を払拭することができました。

――現在の運用形態について教えてください。

田中:Uniposは当社では「White Thanks(ホワイトサンクス)」という名称にして運用しています。感謝の気持ちを送ることがメインで、ポイントはその気持ちに対するささやかな御礼という位置付けで考えているため、額面は低めに設定し、現在は1ポイントあたり0.5円で設定しています。

――Uniposでどのような投稿があることを期待されていましたか。

田中:長文でも短文でも構いませんが、今まで気づけていなかったような社員の隠れた貢献が見える化されるような投稿を期待していました。ただ、それを実際に社員に言ってしまうと、そういう投稿をしなきゃと気負ってしまって、次第に面倒になってしまいます。ですので、期待しつつも特に何も言わず静観していました。

でも、実際にやってみると非常にバランスの良い投稿がなされていると思いますね。メンバー間は気軽に感謝の気持ちを送り合い、時には役員が熱いメッセージを投稿して激励してくれています。ライトな投稿からグッとくるエモーショナルな投稿まで、バラエティに富んだ使われ方をしています。

若手の活躍、エンジニアの夜間対応、さりげない気配り…見えない貢献が可視化され、エンゲージメントスコアも徐々に上昇

――理想的な活用ですね。成功された理由はどこにあると思われますか。

田中:感謝箱もそうですが、もともと当社の社風に合っていたのだと思います。また、ちょうどUniposを入れたのと同時期に会社のバリューを策定したのですが、そのバリューとの相性が良かったこともあると思います。

当社のバリューは「のびしろで戦う(White Space)」「心遣いで仲間を笑顔にする(All Happy)」「気づいたらすぐ行動(From You)」という3つです。

たとえば、「トイレの紙を替える」「テーブルにあったゴミを捨てる」といった些細な行動は他の人から見えにくいですし、それを知った人が個人的に感謝を伝えることはあっても、社内にわざわざ共有したりはしないですよね。しかし、Uniposを導入すると、個人的に感謝を伝える行動が可視化され、自然と皆の知るところになるのです。さらに、その行動に当てはまるバリューを「#All Happy」といったようにハッシュタグでつけることで、バリューの浸透も進むというわけです。

もともとUniposにはバリュー浸透効果の期待も持っていたのですが、そちらもしっかり促進できていますね。

――印象的な投稿や感動した投稿、御社らしい投稿があればご紹介ください。

田中:入社したばかりのメンバーには「入社おめでとうございます」というウェルカムポストが送られるのが定着しています。ウェルカムポストのおかげで入社した人も自然にUniposの使い方を知ることができて、ホワイトプラスの一員としての走り出しがスムーズになっています。Uniposは使い方がシンプルで誰でも気軽に使えるので、ツールの使い方を教える手間もありません。

メンバーから経営陣にも気軽に投稿が送られています。当社らしいフラットな雰囲気が伝わる投稿だと思います。

同じ部署内でマネージャーがメンバー宛にUniposを送るときは、単に感謝するだけでなく、メンバーの活躍を部署外の人にも伝えることを意識して投稿しているようです。やはり違う部署、違うチームだと誰がどんな活躍をしたのかわからない部分があるので、こうした投稿で知ることができるのは嬉しいですね。

――Uniposの効果はいかがでしょうか。導入の結果、エンゲージメントや働きがいは増したでしょうか。

田中:当社ではサーベイツールのwevoxを導入しているのですが、Uniposを導入した直後からエンゲージメントのスコアが上昇しました。Uniposだけの効果ではないかもしれませんが、その一助になっていることは間違いないと思います。

また、数字ではなく私の体感になりますが、部署間の関係は確実に良くなったと感じています。どうしても部署同士の関わりって、依頼する側と依頼される側に分かれますよね。だけど、依頼する側もなかなか普段から感謝を伝えることってしないと思います。それがUniposを導入したことで気軽に言えるようになり、コミュニケーション促進と関係改善につながっていると思います。

社員の意外な一面が見えるという効果も実感しています。たとえば普段のイメージとは違い、Uniposでは絵文字を積極的に使いこなしてかわいい印象だったりするんですよ(笑)。親しみがわきますよね。

――当初の目的であった社員の貢献の可視化はできましたか。

田中:できてきていると思います。たとえばLC(クリーニング工場)を統括するチームは外出が多いため、その人たちが普段は何をしているのか見えにくいのですが、Uniposで様子がわかるようになりました。ジョブローテしているメンバーの活躍なども伝わってきます。

エンジニアの見えない苦労も可視化されています。急な夜間対応などは、なかなか管理部までは伝わってきません。エンジニアは裁量労働制で定時がないため、翌朝、遅く出社してきたエンジニアを見ても気づくことができないんです。それが、Uniposで見えるようになったので、業務への理解も進んだと思いますね。

――田中様がUniposの導入を進めるなかで、個人的に得たものはありますか。

田中:導入を進める中で、あらためて「うちのメンバーっていいな」と思えたことですね。今日この取材でお話していても、やっぱりそう思いました。