2020.04.17
客先常駐の社員が多い。お互いの仕事を把握できないことが課題だった

企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する株式会社Regrit Partners。2017年10月に創業した同社は翌年6月にUniposを導入、社内の隠れた貢献や感謝の可視化に取り組みました。その結果、コミュニケーション量が増加し、今まで把握できていなかった社内の様子がわかるようになり、会社として一体感が高まったといいます。導入から浸透まで、どのように進めていったのか。導入を推進されたシニアマネージャー・長谷川様と、シニアコンサルタント・安田様に伺いました。
客先常駐が多く、お互いの仕事を把握できないことが課題だった

――Uniposを導入する前に感じていた組織課題を教えてください。
長谷川:当社はデジタルトランスフォーメーションを通してクライアント様の競争力を高めるコンサルティングサービスを提供している会社で、メンバーの多くは客先に常駐しています。そのため、メンバー同士のコミュニケーションが不足しがちになってしまいます。さらに、お互いがどんな仕事をしているのかについても、具体的な内容を把握することが難しい状態でした。
また、創業したのが2017年10月と新しい会社で、これから成長していくためにも採用につながるようなユニークな福利厚生を導入したいと考えていました。その両方の狙いを満たせるサービスとしてUniposに注目しました。
――Unipos導入前はどのような形で社員同士のコミュニケーションを図っていたのでしょう。
長谷川:メールやSlackがメインで、それ以外には2ヶ月に1度のペースで全社会を行っています。メンバー間で飲みに行くことも多いです。ただ、飲み会には参加できないメンバーもいますし、メールやSlackもチャンネルごとの限られたメンバー間でのやりとりになり、全員に伝わるわけではありません。せっかく称賛したり感謝を伝えても、当人同士で閉じてしまい他の人に伝わらないのはもったいないと思っていました。
また、Slackでは業務的な連絡がメインになります。そういう場で称賛や感謝を伝えようとしても、どうしても業務に関するものだけになってしまいがちです。そうではなく、プライベートでの感謝だったり、現場の小ネタなどを交えたユーモラスな称賛などもどんどん出してほしい。そのために業務用のSlackとはツールを分けるべきだと考えました。
――Uniposの第一印象はいかがでしたか。
長谷川:価格も安いと思いましたし、多機能すぎずシンプルなところも好印象。文字のサイズ感や全体の雰囲気など、UIも個人的に気に入りました。何より称賛がオープンになるところがまさに求めていたことでした。会社では極力、隠し事はなくすべきだと思っています。特に感謝の気持ちは声を大にして伝えるべきです。皆の前で面と向かって感謝するのは恥ずかしいかもしれませんが、Uniposならオープンな場でありながら自然に感謝を伝えることができます。

また、ハッシュタグをつけることで会社の行動指針を浸透させることができる点も良いですね。当社は当時、創業して間もない時期でしたから、行動指針を浸透させる意味でもUniposは最適だと思いました。
――Unipos以外のサービスは検討されましたか。
長谷川:他のサービスは考えませんでした。もう始める気満々でUniposの説明会に参加してデモを拝見し、「これならできる」と確信して導入を決めました。
経営層やマネージャー層の積極的活用、投稿内容を自由度高く設定することで浸透が進んだ

――導入をどのように進めていったのでしょう。
長谷川:ちょうど説明会の翌週に全社会があったので、そこでUniposの導入を発表しました。導入にあたっては「何を投稿してもいい」「必ず行動指針のハッシュタグをつけること(行動指針に沿った行動を評価する)」「インセンティブは1ポイント3円とする」という3点をルールとして説明しました。
インセンティブの金額については、説明会で他の会社がどれくらいの金額で運用されているかを伺ったところ、3〜5円が多いということでしたので3円にしました。1ポイント3円程度なら、仮に月間のポイントを一人がすべてもらったとしてもそこまで多額にはなりませんし、積極的に使っても使わなくても、支給金額にあまり差が出ない。加えてこのくらいの額ならば“インセンティブをもらうための行動”もほぼ発生しないだろうと考えました。
安田:たしかに現状ですと、毎月平均してもらえるのは同僚とお茶できるくらいの金額になります。ユーザー側の心理でいうと、“うれしいけれど、そのためだけに何かするほどではない”という感じで、ちょうど良い設定ではないかと思います。
――浸透のための施策は行いましたか。
長谷川:マネージャー陣には毎週末にポイントが残っている場合に連絡して、若手に送るよう促しました。ポイントを送られることで、自分も誰かに送ろうと思うものです。そうやってUniposの活用を促進していきました。
また、毎週末にポイントを消化することは、1週間を振り返って誰かの良いところを探すことにもつながります。会社や仲間について考えるきっかけにもなり、結果的に社員の絆が深まってコラボレーションにつながる可能性もあると思います。
社長には「気がついたらでいいので、すべての投稿に拍手をしてほしい」とお願いしました。拍手をすることで「ちゃんと社内のことを見ている」ことがメンバーに伝わるからです。
――Uniposに対するメンバーの皆さんの反響はいかがでしたか。
長谷川:ネガティブな反応はありませんでした。ブラウザを常に開いている現場もあれば、そうでない現場もあるので、定着するまでの期間はまちまちでしたが、それでも概ね2ヶ月で完全に浸透しました。
これまで隠れていた貢献が可視化されコミュニケーションが増えたことで、会社としての一体感がアップ

――どのような投稿がありますか。印象に残っている投稿があれば教えてください。
長谷川:やはり多いのは、日頃の小さな感謝ですね。たとえば業務内でしたら、若手が仕事で成果を出したときとか。そうした投稿から社内の人間関係や動きがわかります。

たとえば、以前に採用ページの画像の出来が良かったので「誰が作ったんだろう」と思っていたことがあったのですが、Uniposのやりとりで誰が作ったものなのかがわかったんです。このような“わざわざメールで聞くほどでもない隠れた貢献”って日々の中に結構あると思うのですが、それがUniposによって自然な形で周知されるのはすばらしいですね。
安田:私自身の例でいうと、少し前にハードワークで苦戦している時期があったのですが、それに対して社長からUniposが送られてきたんです。それを見た他のプロジェクトのメンバーがねぎらいの言葉をかけてくれたり、飲み会を開いてくれたりしました。Uniposがなければ、私と社長で閉じていたままだったと思います。Uniposがあったことで、他のメンバーが気づいてくれたのです。

――導入の効果はいかがですか。
長谷川:業務内外を含めてコミュニケーション量が増えたと思います。他のチームの業務に興味を持つ入り口にもなっていますね。Uniposで見た投稿が、その人と話すときの会話のきっかけにもつながります。コミュニケーションの一部だけでも可視化できたことで、会社として一体感が増している実感があります。
安田:まさにその通りだと思います。私自身、今年の2月に入社したのですが、最初に他のメンバーから「ウェルカム・トゥ・リグリットパートナーズ」としてUniposのポイントをもらったことで、メンバーに歓迎されている感がありました。社員のエンゲージメントを高めるサービスとしても良いのではないでしょうか。

――最後に導入を推進する中で得たものがあれば教えてください。
長谷川:創業から間もない時期ですと、手弁当でうまくやればいいという発想になりがちですが、新しいメンバーが増えてくるとそういうわけにはいきません。そうしたなかでお互いの仕事内容を把握し客観的に評価するためには、Uniposのようにメンバー全員が納得して使えるツールを使うべきだと改めて実感できました。
また、Uniposの導入では若手がマネージャー陣に迎合することなく使いこなしてくれて、運用側との良い両輪で回すことができました。このことは私にとっても大きな成功体験になりましたし、今後の他のプロジェクトにもつながっていくと思います。
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