2021.08.27

新規開院の病院スタッフ交流が活性化!採用にも効果

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足立区五反野で、整形外科のクリニックとリハビリテーション病院が一体となった医療機関を運営する医療法人社団 新潮会。もともとコミュニケーションが盛んな組織風土だったという新潮会ですが、さらに交流を増やし組織を活性化するためにUniposを導入。その結果、コミュニケーション活性だけでなく、組織状態の可視化や採用活動への好影響など、多くのメリットが生まれているといいます。

今回、新潮会理事長 北城 雅照 様、リハビリテーション部 部長 中澤 拓也 様、リハビリテーション部 理学療法士 竹内 雄登 様、医療事務 小島 日菜子 様にインタビューを実施。Uniposの導入効果について、現場、マネジメント、経営という3つの観点からお話を伺いました。

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  • 導入前の課題感:もともと組織として持っていたポジティブな風土をさらに伸ばしたかった
  • 活用方法   :立場や部署を超えた積極的な交流でコミュニケーションを促進
  • 運用のポイント:利用を強制せず、キャンペーンなどを実施して自発的な利用を促す
  • 導入後の効果 :
    ・これまで見えなかった“縁の下の力持ち”的な職員の貢献が周知された
    ・コミュニケーションがさらに盛んになり、職員のモチベーションアップにも有効
    ・新入職員の活躍がいち早く院内に伝わる
    ・採用説明会でUniposによる社内活性施策に興味を持ってくれる人が増えた

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「ポジティブな職場」ということがが伝わってくる和やかな雰囲気

ーー最初に自己紹介をお願いします。

北城:理事長の北城です! ……あと、何を言えばいいかな。えー、チャーハンが好きです!

一同:(笑)

小島:医療事務の小島と申します。お米が好きです(笑)。

竹内:そういう流れですか?(笑) リハビリテーション部の竹内です。カレーライスが好きです!

中澤:中澤です。リハビリテーション部の部長を務めています。わかめご飯が好きです(笑)。プライベートでは二児の父をしております。

ーーみなさん、ありがとうございます(笑)。皆様、お米がお好きなのですね。今の自己紹介を通して、新潮会様のポジティブな職場の雰囲気が伝わってきました。

新体制でのスタート、コミュニケーション活性化を目的にUniposを導入


――さて、ではいろいろとお聞きできればと思います。そもそも、Uniposを導入したきっかけは何だったのでしょうか。

北城:新潮会は80年間、足立区五反野で医療を提供してきた太田産院を前身とする医療法人社団です。2019年、医療法人社団新潮会太田病院は、足立慶友整形外科及び足立慶友リハビリテーション病院に生まれ変わりました。ここにいる3名は、その新体制における第一期メンバーです。

新たに開院するにあたり、メンバー間のコミュニケーションがより活発になる施策を始めたいと考え、Uniposを導入しました。現在、約110名のメンバーでUniposを活用しています。

――スタッフの皆様の普段のコミュニケーションはどのような状況なのでしょうか。

中澤:部門ごとにコミュニケーションの強弱はありますが、とはいえまったく関わらない部署というのはないですね。院内での交流は比較的活発だと思います。

北城:もともとポジティブなやりとりができる組織風土はありました。ですからUniposについては、コミュニケーションに課題があったから導入したというわけではなく、さらに交流が盛んになってほしくて導入した、ということですね。当院が目指しているのは「また行きたくなる楽しい病院」です。そのためには、まずスタッフ自身が楽しく働けている職場でないといけませんから。

業務連絡用のチャットと感謝称賛は分けるべき

――Unipos以外に実施されたコミュニケーション施策はありますか。

北城:コミュニケーション施策というわけではないですが、院内の業務連絡用ツールとしてはChatworkを使用しています。ただ、ChatworkでUniposのように感謝を送り合うという発想はありませんでした。Chatworkはあくまで業務連絡をおこなうツールという位置づけなので、業務連絡にまざって感謝や称賛といったメッセージを送り合うのは違和感があったのです。

また、デジタルツールではありませんが、スタッフ間のコミュニケーション活性を狙って、「延べ来院患者数15,000人を達成したら、47都道府県の名産品をスタッフに配ろう」というキャンペーンを実施したりもしました。

▲延べ来院患者数15,000人達成で、47都道府県の名産品を配るキャンペーンは見事に達成できたとのこと

本導入前にラフな投稿でハードルを下げた結果、最初からUnipos内が賑わった

――Uniposの導入はどのように進めていったのでしょうか。

北城:導入については、Uniposの担当者の方からいただいたアドバイスに沿って進めていきました。具体的には、まず導入推進チームをつくり、ほかのメンバーに先駆けて活用を始めました。導入推進チームが先にラフな投稿をしておくことで、その他のメンバーも入れて本格導入した際、すでにUnipos内に投稿が存在した状態から始められます。その方が投稿のハードルが下がると考えました。

本格導入からは、各部署から選出したメンバーによる現場浸透チームをつくり、積極的なUniposの投稿や呼びかけをおこなっていきました。

――現場浸透チームの皆さんはどのようにして選ばれたのでしょう。

北城:各部署の部長にお願いして、コミュニケーション能力が高く、「この人ならUniposを積極的に使って周りに広めてくれそう」というメンバーを選んでもらいました。もともと当院にはSNSを運用するためのチームがあったので(※)、そのチームとUniposの現場浸透チームを1つにして浸透を進めていきました。
※現在はSNSの活用は停止。

採用の場面でも、Uniposは「新潮会に興味を持ってもらうきっかけ」として役立っている

――Uniposに対して現場の皆さんはどんな印象を持ちましたか。

中澤:Uniposのコンセプトである「投稿を送り合うことで評価しあえる」という点が、とても素敵なことだと感じました。

竹内:私はUniposを社内SNSとして捉えて、コンセプトが面白いなと思いましたね。

小島:私は入職前の説明会のときにUniposについての説明を受けました。最初に聞いたときは、一般的な病院のイメージとは違う意外な施策だという印象を受けましたが、むしろそういうところが楽しそうな職場だなと思って入職しました。

中澤:小島のように、採用説明会でUniposについての説明を受けて、面白そうだなと思ってくれる人も多いんですよ。当院に興味を持ってくれる1つのきっかけになっているのかなと思います。

北城:Uniposの導入に関しては、ここにいる3名と同様、ほかのメンバーからも特に反対意見などはありませんでした。そもそもUniposの使用を強制したわけではないので、使いたくなければ使わなければいいだけですしね。

また、スタッフの平均年齢は30代前半と若く、SNS慣れしています。ですから、使い方に困るようなこともなかったようです。Uniposのわかりやすいインターフェースはすばらしいと思います。

表彰やキャンペーンを開催して能動的な利用を促進

――Uniposの導入にあたり、不安や懸念はありましたか。

北城:特にはなかったです。もちろん、ワークしないという可能性も考えました。でも、もしそうだったら、そのときやめればいいだけですから。実際、導入してみると、Uniposを使わないスタッフも一定数はいました。そういったスタッフに対しては、導入推進チームから積極的にポイントを送るようにして、使ってもらえるように働きかけました。とはいえ、無理強いはしていません。使わない人がいても構わないと思っています。自然体で使うのが一番です。幸い、Uniposの利用率も大きく下がることはなく現在に至っています。

――Uniposの利用を促進するための施策などは実施されましたか。

北城:コロナ禍になってからは実施できていないのですが、Uniposの「名投稿」や、拍手が集まった投稿、もらったポイントが多い人、拍手をした数が多い人などをピックアップして表彰式を開催したり、期間限定でポイントレートを上げて「ポイント1.5倍キャンペーン」を実施したりしました。こうしたキャンペーンを行うと、スタッフも盛り上がって、Uniposの投稿が増えるんです。

――その結果、高いUnipos利用率を維持されています。

北城:今では普段の会話の中にもUniposの名前が自然に出てくるんですよ。「Unipos送っといて~」なんて冗談めかして話したり。それくらい、“感謝や称賛=Unipos”というイメージが浸透してきています。最初の頃は利用状況を気にしてアナリティクスをチェックしていたのですが、今はもう安定運用できているので、アナリティクスを見ることも少なくなってきましたね。

開院当初の多忙さにくじけそうなとき、上司から送られたUniposでモチベーションが高まった

――皆様の印象に残っている投稿について教えてください。

小島:私は北城先生からいただいた投稿が印象に残っています。開院当時、本当に記憶が飛ぶくらい忙しくて、モチベーションが下がっていたんです。ちょうどそんなとき、北城先生から「抜群の対応力に脱帽です!」という投稿をいただいて。今思うとそんなに完璧にできていたわけじゃなかったと思いますけど、そんなふうに褒めていただけてすごく嬉しかったし、モチベーションも上がりました。

もう1つは、普段から部長がくれる投稿です。忙しいときには特に、「いつも頼りにしてます」という内容の投稿を送っていただけるのが励みになっています。

小島:ほかにも様々な場面でお互いを認め合うUniposが投稿されています。実際に送られた投稿をご紹介します。

▲マネージャーから部下へのUnipos

▲マネージャーから部下へのUniposだけでなく、部下からマネージャーへのUniposも頻繁に送られ、相互のコミュニケーションが活性化しています

部署やシフトの関係でなかなか会えない人の退職に、Uniposを通して気づけるようになった

竹内:私がUniposを使っていて印象的だったのは、退職される方へUniposが送られているのを見て、「退職されるんだな」と気づけるようになったことです。部署やシフトが異なると、どうしても顔を合わせる機会が少なく、気づかないうちに退職されていたということもあります。Uniposを利用することで、そういった院内の出来事を知れるようになりました。また、私自身も、退職される方から最後に「一緒に働けてよかった、ありがとう」という内容の投稿をいただいたことがあります。こうして感謝をしたり、されたりできるのはUniposがあったからこそです。LINE等でも感謝はできますが、登録していない人には送れませんから。

マネージャーとしてもUniposは、スタッフの活躍を周囲に広める大事な拡声器

――中澤様は管理職としてマネジメントをされる立場ですが、特にマネージャーとして意識されている使い方はありますか。

中澤:当院は若いスタッフが多く、経験が浅い中でも高度な業務をこなしています。その努力について、本人を褒めるだけでなく周囲にも伝わってほしいという思いで投稿しています。また、感謝という視点だけでなく“応援”という意味でUniposを送ることもありますね。

ほかのマネージャーの投稿を見ていても、しっかりとメンバーのことを把握してUniposを送っているなということがよくわかるんです。仕事が大変なときでも、がんばっていることがUniposを通じて見えるので、普段接する機会が少ない部署や人のことも理解できます。

もともと活発だったコミュニケーションがUniposでさらに加速、院内の状況を可視化する効果も

――Uniposを導入した効果はいかがですか。

北城:利用率も高く、ハッシュタグでSNS的に遊ぶなど、楽しく使ってくれている人が多いです。もともとUniposがなくてもコミュニケーションは活発な社風ではありますが、さらにUniposによる称賛が加わることで励まされますし、普段は見えない部署の様子が可視化されたりもするので、スタッフや院内のことが以前よりもよくわかるようになったと思います。単にコミュニケーション促進というだけではない「可視化」の効果を実感しています。

▲同期同士で励まし合うメッセージも

中澤:新しいスタッフが入職したとき、その人にUniposが送られたりして、タイムラインがすごく賑わうんです。その様子を見ていると、入職された方が職場にどんな影響を与えているのかということが他部署にいてもよくわかります。これはUniposがあったからこその効果だと思います。

▲部署を越えた感謝や称賛も生まれる

Uniposの効果は”プライスレス”

――Uniposの費用対効果についてどう思われますか。

北城:多くのスタッフがUniposを楽しく使ってくれて、狙い通りコミュニケーションが促進されています。また、Uniposの効果はそれだけではありません。専門性の高い人材の集まりである医療機関には、“縁の下の力持ち”として活躍してくれるスタッフもたくさんいます。普段は見えにくい彼らの活躍を可視化してくれるUniposの効果は、まさに“プライスレス”だと感じています。経営者としてはUniposを導入したことにとても満足していますよ。

 

記載されている役職・在籍やUniposの機能・UIについてはインタビュー当時のものです。

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