2021.10.19
コロナ禍におけるリモートワークでもコミュニケーションが活性化

「医療を想い、社会に貢献する。」をビジョンに掲げ、医師のための転職・アルバイト紹介サービスをはじめオンライン診療サービスなどを提供するMRT。以前から実施していたサンクスカードに替わるコミュニケーション施策としてUniposを導入いただいています。
もともと風通しがよく、コミュニケーションが活発な組織文化を持つMRT様ですが、Uniposを導入したことで組織全体の状態がより可視化され、コロナ以降は全事業所ほぼテレワーク(最大週2回が出社)という働き方や新人の定着化にも効果を発揮しているといいます。Unipos導入の効果について、代表取締役社長 医師 小川智也 様、HR 広報担当 稲津 李奈 様、コーポレート本部 経営管理グループ 広報チーム シニアリーダー 榎本 佳子 様にお話を伺いました。
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- 導入前の課題感:社員数や拠点が増えたことでコミュニケーション施策がやりにくくなった
- 運用のポイント:自社の組織文化とUniposの世界観との共通点を強調。社員が自ら使いたくなる施策を実施し、利用を強制することなく利用率を向上
- 導入後の効果 :
・業務では関わらない部署やグループ会社間の交流が生まれ、連携が強化された
・会ったことのない社員の活躍がわかるようになり、組織全体がよく見えるようになった
・コロナ禍におけるリモートワークでもコミュニケーションが活性化
・カジュアルなコミュニケーションの場として定着し、新人定着化にも効果を発揮
・新しく入社した人に組織文化を早く理解してもらえる
・「自然と相手の良い面を見るようになる文化」が会社に根付いた
・社員の状態がより見えるようになり、きめ細やかなヘルスケアマネジメントが可能に
・上司はもちろん、メンバー同士でも社員の不調にいち早く気付けるようになり、健康経営が促進できた
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サンクスカードが社内文化として定着。それでもUniposを導入しようと思った理由
――まずは、Uniposを導入しようと思ったきっかけについて教えてください。
小川:もともと、社内で「サンクスカード」という施策を実施していました。これは、メンバーへの感謝の言葉を紙に書いてもらい、それを集めて社内の壁に貼り出すというものです。弊社には、「美点凝視」を元にした造語「美ten凝視(相手の良いところを10個見つけて、お互いに褒め合うことでチーム及び社内を活性化させる)」という文化があり、この文化をもっと推し進めたくてサンクスカードを取り入れていたことが背景にあります。
――Uniposと近いコンセプトの施策ですね。
小川:サンクスカードはうまく根付いていたのですが、だんだんと社員数や支社が増えてきたことで課題が出てきました。社員が増えると手作業での集計が大変ですし、支社が違うとサンクスカードを送り合うこと自体が難しくなってしまいます。そんなときに出会ったのがUniposでした。
求めていた仕組みは「離れた拠点同士で使えること」と「タイムラグがないこと」
――Uniposの印象はいかがでしたか。
小川:なんて便利なんだ! と感動しました。Uniposなら紙のサンクスカードと違って拠点の離れた全支社で交流できますし、デジタルなので手作業で集計する負担もありません。また、サンクスカードは月に一度、思い出しながら書くものなので、どうしても“後からの感謝”になってしまいます。一方、Uniposならタイムラグなく感謝を送れますし、見ている立場としてもリアルタイムに起きていることを理解できるのが大きな利点です。
榎本:私が入社したときにはすでにUniposは導入済みだったのですが、すばらしい施策だと思いました。というのも、実は私は前職でUniposに似たシステムの運用を担当していたんです。そのシステムは自社でつくったものだったのですが、社員にあまり使ってもらえず、運用にすごく苦戦していました。その経験があったので、Uniposが「1週間でポイントが消えてしまうから、その週のうちにポイントを送りたくなる」など、社員に使ってもらいやすい設計になっていることに感心しました。
緊張感が必要な業務のコミュニケーションと分けると、ライトなコミュニケーションはより活性化すると実感
――Unipos以外の方法は検討されなかったのでしょうか。
小川:チャットツールで代用できるのではないかと考えたこともありました。しかし、チャットツールは主に業務上のやりとりがなされています。特に弊社は医療人材紹介(オンラインマッチング)やオンライン診療などの事業をおこなっている関係で、医療機関とのつながりもあります。業務では個人情報も扱いますから、チャットでのやりとりには高い緊張感をもって臨まなければなりません。そうした業務上のコミュニケーションと、感謝や称賛などのライトなコミュニケーションは、明確に場を分けた方がいいだろうと思いました。
――Uniposの導入について、経営層の反響はいかがでしたか。
小川:導入するとなると当然、コストがかかります。担当者はコスト面を気にしてくれたのですが、CFO(最高財務責任者)はむしろノリノリでしたね(笑)。それに、Uniposの導入事例を読んだことでメリットはよくわかっていました。コストをかけるだけの価値はあるだろうと思いましたし、上層部はすぐに「やってみよう!」と言ってくれたので問題はありませんでした。
自社文化とUniposの効果の相乗効果が出る点をを伝え、活用の納得感を醸成
――Uniposの導入はどのように進めていったのでしょうか。
小川:まず、導入担当者が社内に向けてUniposの説明会を開催しました。その際に意識したのは、弊社の文化とUniposの世界観の共通点です。弊社には立場が違ってもあだ名で呼び合うニックネーム制度のため、フラットな社風です。立場を超えて感謝をおくり合えるUniposとは、そうしたフラットな関係性をベースにしている点が共通している、ということを伝えて納得感を醸成しました。
稲津:社長をあだ名で呼ぶことを意外に思われるかもしれませんが、実際にそうなんです。ちなみに社長の小川は社内で「ダンディ」と呼ばれています(笑)。私は新卒で入社したのですが、そうした社内の雰囲気もあって、最初から経営層とも近い距離感で話せていました。「上司にこれを言ったら怒られるかも」や「社長にこんなこと言ってもいいのかな?」といった感覚は私も含めメンバーは誰も持っていません。
――素敵な社風ですね! Uniposに対する社内の皆さんの反響はいかがでしたか。
小川:サンクスカードで感謝を伝える文化が根付いていたこともあり、スムーズに受け入れてもらえました。どんな内容をどんなふうに送ればいいのかも、最初からメンバーは理解してくれていたと思います。
会ったことのない社員の活躍が可視化され、組織全体の解像度が高まった
――Uniposを見ていて、印象的だった投稿について教えてください。
稲津:とある社員が結婚したのですが、それに対して「結婚おめでとう!」というUniposが送られたことがありました。それを見て、結婚した社員とは会ったことのないグループ会社の社員からも拍手が送られたり、「会ったことはないけどおめでとう! いつか会いましょう!」のような投稿が送られたりしていたんです。グループを越えて盛り上がりを見せていたのがとても印象的でした。
榎本:確かに、会ったことのない人の活躍をUniposを通して知ることは多いですね。たとえば、育休や産休、留学などで休職に入る人に対して、よくUniposが送られているのですが、投稿を見ることで、その人がいかに愛されているのか、どんな活躍をしているのかがわかります。
また、「Uniposを通じて〇〇さんの株が上がりますように!」といった投稿も印象に残っています。社員の皆がUniposを見ていることを理解した上で、自分の“推し”の株を上げようとしているところにすごくほっこりしました(笑)。
▲結婚した社員に対して送られたUnipos。仕事に直接関係ないことでもコミュニケーションの一環として気軽に送られている
▲休職する社員へのUnipos。エールの気持ちがUniposによってすべての社員に伝わる
▲産休に入る社員に送られたUnipos。仲間の声が、安心して産休に入る環境、そして戻ってきたいという気持ちを醸成する
▲“推し”の株を上げようとするUniposの投稿も!
榎本:個人的に面白い体験をしたこともあります。仕事で郵便局へ行ったとき、別の拠点のメンバーと偶然出会ったんです。それまで関わりがなかった人だったのですが、そこで出会ったことをきっかけに後からUniposを送り合って仲良くなりました。Uniposのおかげで素敵なつながりが生まれました。
▲偶然の出会いから生まれたつながりがUniposでさらに強化されることも。リアルとオンライン両面でコミュニケーションが活性化するのもUniposの特長の一つ
稲津:ハッシュタグも使われ方も個性的だなと感じます。SNSみたいに自由にハッシュタグで遊ぶ人が多くて、楽しみながら使ってくれていることが伝わってきて嬉しいですね。
▲SNSのように自由なハッシュタグをつけるなど遊び心たっぷり。共に働く仲間の人柄を感じられる瞬間
リモートで薄れがちなコミュニケーションの場として定着、新人定着化にも効果を発揮
――Uniposの導入効果についてどのように感じていますか。
稲津:サンクスカードの課題だった「拠点が違う人に感謝をおくりにくい」という点については、場所を問わずコミュニケーションできるUniposを導入したことで解決できました。また、コロナ禍になってからはリモートワークを導入し、全員が顔を合わせることはほとんどできなくなっていますが、そんな中でもUniposはコミュニケーションに役立ってくれています。社内でも「コロナ禍の今こそUniposを活用しよう!」という意識が自発的に芽生えており、以前よりも拍手が増えるなど盛り上がっていると感じます。
榎本:Uniposは特にカジュアルなコミュニケーションを活性化してくれると感じています。リモートワークなので、雑談的に話しかけられない、でもSlackでDMを送るほどではないくらいのカジュアルなメッセージを伝えるのに、Uniposはぴったりです。
私自身、転職してきたとき、Uniposを通じて歓迎のメッセージをたくさんもらえました。ウェルカムな雰囲気を作ってもらえたことで、最初からすごく仕事がしやすかったことを覚えています。Uniposをもらえると、送ってくれた相手のことを知りたくなりますし、Uniposを送りたいから良い面を探すようになります。そのことがまたコミュニケーションの距離を縮めてくれるんです。
小川:榎本が申し上げたように、Uniposには「自然と相手の良い面を見るようになる」メリットがあると思います。その視点が習慣化することで、「美ten凝視」の文化がさらに広がっていると感じます。新しく入社した人にも、Uniposを使ってもらうことで「MRTはこういう会社なんだ」ということを自然と理解してもらえるようになりました。
▲新しく入社した社員へのウェルカムUnipos。オープンな場で送られることで孤独感などを感じさせず「受け入れられている」という感覚を相手に与えられる
社員の関係性やコミュニケーションが可視化され、ヘルスケアマネジメントに効果を発揮
――小川様は経営者であり、医師である立場から、Uniposの効果をどのように実感されていますか。
小川:経営陣として常日頃から思っているのは、「社員自身が会社の良い文化を広めていってほしい」ということです。Uniposはまさに、その思いを叶えてくれるシステムだと実感しています。
コミュニケーション面では、グループ会社や部署を越えた連携が強化されました。Uniposを通して雑談的なコミュニケーションをとることで、いざ業務で関わることになったとき、心の距離が縮まった状態で臨めるのです。
また、「可視化」という点でもUniposの効果は大きいと感じています。というのも、メンバーのコンディションが落ちると、一般的には表情に表れたり、言葉数が減ったりなどの変化が見て取れるようになりますよね。それと同じように、Unipos上でも投稿数が減ったり、特定のメンバーにしか送らなくなったりと、変化が表れるのです。Uniposを通してメンタルの不調を感じ取ることができれば、「早めにサポートしたほうがいいかな」など、それ以上の悪化を防ぐマネジメントもやりやすくなります。また、Uniposならリーダーだけでなく、メンバー同士でもお互いの状態が見られるので、よりサポート体制もつくりやすいです。
これまでは社員のメンタル不調については産業医の先生に任せきりになっていたのですが、Uniposを導入したことにより不調の予兆が見えた段階で上司が気づく場合もありました。弊社は2021年1月より私自身が責任者となり、「健康経営宣言」を制定しており、健康経営を目指しています。Uniposは健康経営にも役立つと考えています。
▲Uniposを通じてグループ会社や部署を越えた交流が生まれ、連携が強化されている様子が見える
会社や社員の良い面を引き出すことで、“人の心”にフォーカスしたマネジメントができる
――最後に、あらためてUniposについて思うところを教えてください。
小川:もし、「社内で褒め合って何がいいの?」と聞かれたとしたら、私は「Uniposは会社の良い面を引き出してくれるソリューションですよ」と答えます。褒め合うこと自体が目的ではなく、そこから会社や社員の良い部分が引き出されていくことが重要なのです。人間関係は見えているものだけとは限りません。見えていないもの、気づけていない部分は必ずあります。Uniposはそういった見えていないものの中から、会社にとって良い面を可視化してくれるのです。現在、会社の業務については多くの部分でAI等を活用して効率化していくことが可能になっています。だからこそ、特にマネジメント層は、AIや業務効率化ではどうにもならない“人の心”をどう動かしていくのかという点に注力するべきでしょう。その意味で、マネジメント層にとっても、Uniposは非常にありがたいソリューションですね。
――ありがとうございました。
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