2022.05.18

「感謝・称賛文化をぬるいとする経営スタイルはもう古い」 急成長するガラパゴス中平代表の組織論

まとめ

  • ・企業成長やリモートワークで不足しがちな関係性を補うのは「感謝」
  • ・人は相手を知ると嫌いになれない。知らない人が増えたらUnipos
  • ・労働人口が減少する現代、称賛文化をぬるいとする経営スタイルは古い
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AIを活用した広告クリエイティブ事業や、アプリ開発・運営事業などを展開するガラパゴス。1年で従業員が2倍以上になるなど、急成長を続ける同社は、2021年12月からUniposを導入。その結果、従業員同士のつながりが深まり、組織としての一体感が醸成されるなど高い効果が出ているといいます。

特に、Uniposの運用に熱い思いを持っておられるのが、同社代表の中平健太様です。「これからの企業経営にはUniposが必要」と断言されるほど、Uniposを高く評価いただいている中平様に、「なぜ組織の成長のためにはUniposが必要なのか」というテーマでお話をお聞きしました。

聞き手は、Unipos代表の田中弦が務めました。

合理と情理、二律背反する経営哲学と文化を持つガラパゴス

田中:本日は中平さんと一緒に、「Uniposが経営にどんなインパクトを与えられるのか」というテーマで話し合っていきたいと思っています。まずは中平さんの経営哲学からお聞きします。

中平:ガラパゴスが掲げている経営哲学は、「プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく」です。これって、二律背反しているんですよ。「プロセスとテクノロジー」というのは合理的な話なのに、「人をよりヒトらしく」というのは情理的な話ですからね。

田中:たしかに、そうですね。すごく難しいところを目指されているように思います。

中平:なぜ、この経営哲学なのかというと、私は企業の存在意義について「人をよりヒトらしく」以上の意味はないと思っているからです。この地球上で意思を持って生きている生物はヒトくらいしかいない。だったら傲慢かもしれないけれど、人間を中心に考えたい。ヒトらしい働き方、生き方を表現することが、ガラパゴスの存在意義なんです。

田中:ガラパゴスさんは、どんな企業文化を持った組織なんですか?

中平:経営哲学と同じように、企業文化にも合理的な面と情理的な面があると思っています。具体的には、「見せる化」「仕組み化」「再現性」の3つの文化です。

田中:それらが混ざり合って、ガラパゴスさんの企業文化を形成しているわけですね。会社のバリューにはどんなものがありますか?

中平:バリューは全部で、7つあります。

  • 「Hack the Process」プロセスをハックして、とにかく改善する
  • 「Fail & Grow」人間は挑戦した方が楽しいし、失敗は良いこと
  • 「Work as Team」常にチームで取り組もう
  • 「Take Ownership」自らの意思で自らのサービスを良いものに
  • Capture the Essence」視野を広く持ち本質的な課題を見極める
  • 「Advance Together」皆で一丸となってサービスの成長・発展を目指す

ここまでは、どちらかといえば局所的な目線での話で、部分最適にしかならないので、最後に「Two Step Up」というバリューを設定しています。より大きな視点で物事を俯瞰して、新しい発見や構造理解につなげようというバリューです。私たちはこれを「2ステップアップ」と呼んでいます。

組織づくりには、縦横それぞれへの理解が重要

田中:先ほどの合理と情理の融合もそうですが、常に相反するものがミックスされた企業文化をお持ちなんですね。特に「2ステップアップ」のところは、弊社も似た価値観を持っており、「相手に憑依する」と表現しています。

中平:「憑依」は私たちもすごく使う言葉です! 顧客憑依とか、求職者憑依とか、投資家憑依とか。

田中:この「憑依」も2ステップアップと呼んでいいんでしょうか。

中平:横方向への憑依に関しては、私たちは2ステップアップではなく「2ステップスライド」と呼んでいますね。縦ではなく横を理解することだから「スライド」です。たとえば、マーケはセールスとCSの気持ちを理解しよう、とか。

田中:なるほど。一方で横ではなく縦、つまり上司や経営の視点で俯瞰して見ることが2ステップアップなんですね。弊社でも、「社長だったらどう考えるのか」という視点で物事を見ているメンバーがいます。

中平:それが、2ステップアップですね。メンバーから見て、2ステップ上にいる田中社長がどんな景色を見ているのかを考えるということです。

田中:お話を伺っていると、私と中平さんは経営哲学的にも似たところがありますね。だから中平さんとはプライベートでも仲が良いのかもしれません(笑)。

中平:(笑)。

「自分が入りたい」と思う会社を作るために「ありがとう」のやりとりを増やす

田中:ガラパゴスさんは今、急成長されていますよね。企業としてはどんなフェーズなんですか?

中平:急成長フェーズと成熟フェーズの境目ですね。私たちは2019年9月から急成長フェーズに入って、従業員も急増したんです。昨年1年で、74人から180人まで増えました。

田中:とんでもない成長ぶりですね。

中平:ただ、さすがに一気に急成長しすぎて、一部疲弊する組織も出始めています。それが数値にも表れ始めているので、今年残り10ヶ月は成熟フェーズに方向転換しようと考えています。

田中:Uniposを導入いただいたのは2021年の12月ですから、まさに急成長フェーズの真っ只中ですね。ガラパゴスというスタートアップ企業を経営されている中平さんにとって、Uniposの価値はどこにありますか?

中平:私個人の話になりますが、Uniposは「嬉しい」体験を提供してくれると考えています。実は、まだメンバーが30人くらいだった頃、Uniposに近い取り組みを紙でやっていたことがあるんです。紙をメンバーに配って、他のメンバー宛への感謝のメッセージを書いて贈り合うという取り組みでした。


▲ガラパゴス社における、Unipos導入以前の取組。紙の投票箱

田中:それは、まさにUniposの原型ですね。弊社でも、感謝を紙のメッセージでやりとりしていたことからUniposが生まれたんですよ。当時は紙を入れるための箱を私が段ボールで自作していました(笑)。


▲Unipos の原型、発見大賞。当初は段ボール箱から始まった

中平:ただ、この取り組みは頓挫したんです。今でも良くなかったと思うのが、もらったメッセージの数で○○さんが1位、○○さんが2位とランキングを作ったことです。社内からブーイングが起きて、2~3回で中止してしまいました。だから、Uniposは私にとってのリベンジマッチでもあるんですよ。

田中:Uniposは中平さんがずっとやりたかったことだったんですね。さっきおっしゃった「嬉しい」体験について詳しくお聞きできますか。

中平:私は会社経営に対して、「自分だったら入りたいと思う会社なのか」を常に問うようにしています。自分が従業員として入社したくない会社を作ったら、誰にとっても不幸です。だから、従業員が「嬉しい」と思える会社にしたいんです。Uniposで「ありがとう」が送られたら従業員は嬉しいし、心が潤います。「ありがとう」のやりとりをもっと増やしていきたい。それができるUniposというサービスがあるんだから、やろうと思ったわけです。

リモートワークで不足する「仲間との関係性」を、ちょっとした「ありがとう」が補ってくれる

中平:私たちが目指しているのは、「日本一科学的な人事で、安心して長く活躍し続けられる会社をつくる」ことです。判断は常に、定量化や可視化、ファクトをベースに考えています。可視化のためにサーベイも実施しているのですが、その結果リモートワークの影響からか「仲間との関係性」が不足していたんですよ。

田中:リモートワークだとオフィスで顔を合わせる機会が減りますから、関係性づくりは難しくなりますよね。

中平:そうなんです。「ありがとう」にしたって、オフィスならすれ違ったときに気軽に言えたりもしますが、リモートワークでは難しいですよね。雑談もしにくいですし。そこでUniposを導入しておけば、ちょっとした「ありがとう」のやりとりが交わされて、「仲間との関係性」も改善するんじゃないかなと期待しています。

田中:中平さん個人として、Uniposを使って嬉しかったことはありましたか。

中平:ありますよ! たとえば、うちは毎月オンラインで集まって月次報告会をしているんですが、年末の会で人事が面白い取り組みを実施したんです。「今から5分間、Uniposを送りまくる時間にして、ギネス記録を目指しましょう!」と。それで、実際にそのときUniposが大量にやりとりされていたんですが、その中に私宛のものがあって。人事の責任者からのUniposで、「素敵な会社を作ってくれてありがとうございます」って書かれてあったんですよ。

田中:それは感動しますね!

中平:はい。思わず泣いてしまいました。また、人事がそこで良い雰囲気の音楽をかけたりするものだから……(笑)。

田中:私たち経営者は、「素敵な会社を作る」ために存在しているわけですからね。

中平:Uniposを入れてまだ3ヶ月ですが、実際に会社の雰囲気はめちゃくちゃ良くなっていると感じていますよ。もちろん、Uniposだけの効果ではないのかもしれませんが。

田中:少しでもUniposが貢献できていたら嬉しいです。組織がまとまっていく過程や、時には軌道修正が必要なときにUniposがサポートできていたらいいなと思っています。

中平:それは、確実に貢献してくれていますよ。リモートワークで雑談が少ない中、仕事外で感謝・称賛する文化が生まれているのはUniposのおかげです。

人は相手を知ると嫌いになれない。従業員が増えて部署間の情報共有が必要になったらUniposを導入すべき

田中:Uniposを導入するとしたら、どんなタイミングがいいんでしょう? というのも、ベンチャーの社長から「Uniposってどんなタイミングで導入したらいいの?」と相談されることが増えているんですよ。

中平:会社の人数がそこそこ増えてきたときに導入するのがいいと思いますよ。そうですね、ずばり50人! というのも、それより少ないと、まだ全員がお互いのことをわかってる状態だから、Uniposを入れても白けてしまうことがあると思うんです。投稿するネタも尽きてしまう。

田中:「Uniposなんて入れなくてもお互いのことわかるし、感謝もしてるよ」と。

中平:でも、50人を越えて、それこそ200人、300人くらいまで大きくなると、これはもう大きな高校みたいなもので、知らない人も増えますよね。

田中:5クラスくらいの計算ですからね。それだけあると、端っこのクラスのことはよくわからないですよね。

中平:Uniposで大事なのは、感謝のやりとりがたくさん交わされて「盛り上がってる感じ」があることと、見ていて「知らない発見」があること。この2つを実感できるのは、やっぱり50人を越えたあたりからかなと思いますね。

田中:従業員数以外でも、Uniposを導入すべきタイミングというのは何かありますか?

中平:組織には、上から下、下から上と縦の階層で情報がまわる「縦グル」と、部署間など横方向に情報がまわる「横グル」がありますが、このうち「横グルが必要になったタイミング」が、Uniposを導入すべきタイミングだと思いますよ。人って、相手のことを知ると嫌いになれないものなんです。だから、横グルで情報をまわすと、他部署との軋轢を減らす効果があると思いますね。

田中:たしかに、Uniposを導入したことで、怖がられていた上司の可愛らしい一面が見えて印象がよくなったという話を聞いたことがあります。

中平:恐怖って妄想や空想から生まれるものですからね。そして、妄想や空想の根源は「知らない」ということなんです。Uniposでコミュニケーションをとると、知らない人ではなくなるので恐怖もなくなる。それは、部署間でも同じです。「隣も意外と苦労してるんだな」と知ることで、好きになって、組織としての一体感が増していくんです。

「知らない」ことから生まれるヘイトって、どうしても組織の人数が増えると起きてくるんです。それを防ぐ効果がUniposにはあると思いますね。

感謝・称賛文化を「ぬるい」とする経営スタイルはもう古い

田中:ただ、Uniposの効果として生まれる感謝・称賛の文化を「ぬるい」と捉える経営者も一定数いるんですよ。

中平:それはよくわからないですね。称賛文化が「ぬるい」っていうのは、どういうことですか?

田中:やさしくて、ふわふわした感じの文化だと思われているのかもしれません。厳しい数字目標があって、資金調達もして、ミッションに向けて一直線に進む中で、感謝や称賛なんて必要ない、と。

中平:それは古い経営スタイルですよ。組織は一人ひとりの活躍と輝きの総量が大事なんです。KPIは当然必要ですが、KPIの裏に“物語”がないと人は動きません。普通に考えて、感謝や称賛のないような組織であなたは働きたいと思うの? って問いたいですね。

田中:ガラパゴスさんが実践されている「日本一科学的な人事で、安心して長く活躍し続けられる会社をつくる」ためには、感謝と称賛が必要だということですね。

中平:経営の観点で考えても、「この会社にいたい、輝き続けたい」と従業員に思ってもらえるマネジメントをしないと損じゃないですか。だって、従業員が辞めたらもう1回、採用コストや教育コストがかかるわけです。その結果、短期間で辞められるのは非合理ですよ。

しかも、これからは労働人口が減って、人の価値が上がってきます。人を集めやすくする仕組みや、働きたいと思ってもらえる環境を作ることこそが、経営者のミッションなんです。ならば称賛文化は絶対必要だし、あって当然だと思いますよ。

Uniposは「働く」ことへの挑戦であり、人類への問いかけでもある

田中:中平さんのように“Unipos愛”を熱く語ってくれる経営者の方が多くて、私も驚いているんですよ。これまで、いろいろなBtoBサービスをやってきたけど、これだけ熱く語っていただけるサービスはUnipos以外にありませんでした。

中平:それは、Uniposが面白いからですよ。Uniposは人類に「働くことには“物語”や“潤い”が必要なんじゃないですか」と問いかけるサービスなんです。これまでになかった「働く」ことへの新しい挑戦だし、だからこそ経営者はUniposを面白がっているんだと思います。

田中:たしかに、私も市場に対して問いを投げかけているという感覚は持っています。

中平:「働くことには“物語”や“潤い”が必要」という考えを広げるには、Unipos社ががんばってサービスを拡大することはもちろん、Uniposを導入しているガラパゴスのような企業が成長していくことの両方が必要です。私たちを見て、「あいつらはなんであんなに成長したんだろう」と思ってもらって、その答えがUniposだとわかれば、多くの企業が追随するはずです。

田中:まさしくその通りですね。感謝・称賛文化こそが企業成長の土台になるということを、私たちは広く世の中に発信していかなければなりません。“感謝報酬”という考え方を世の中に実現すべく、Unipos社はこれからも奮闘してまいります。

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