2022.09.09

急成長組織ならではの課題を解消し、エンゲージメントスコアも大きく向上

まとめ

  • エンゲージメントスコア「承認」が5ポイント上昇
  • 部署間やアルバイトとメンバー間のコミュニケーションが促進
  • 導入施策を若手メンバーに任せることで若手の主体性が向上
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スタートアップと投資家に向けた様々なサービスを展開するケップル。同社はリモートワークと出社を主体的に選択できる「ハイブリッドワーク」を取り入れており、業務効率化を図っています。

一方、オフィスへの出社回数が減ったことから、同社はメンバー間のコミュニケーション不足を危惧。部門間のコミュニケーション促進と、バリュー浸透、承認文化の醸成などを目的にUniposを導入しました。

その結果、エンゲージメントサーベイツールの「承認」項目が5ポイント上昇するなど大きな効果が出ているといいます。

代表取締役CEOの神先孝裕 様、KEPPLE CREATORS LAB UIデザイナーの川口彩花 様、Customer Success Divisionの藤田真奈 様、Data Analysis Groupの久島春香 様に、Unipos導入の経緯と導入効果についてお聞きしました。

組織の急成長に伴い、部門間コミュニケーションが希薄化。経営者として危機感を覚えた

▲ケップル代表取締役CEO 神先孝裕 様

――Uniposを2022年2月からご導入いただいています。Uniposを導入するきっかけとなった組織課題は何でしたか。

神先:当社は昨年より、メンバーが急増しており、組織として急成長期にあります。そうした組織の拡大に伴って、経営側としていくつかの課題を感じるようになりました。

――急成長期の組織ならではの課題とは?

神先:部門間のコミュニケーションと、バリューの浸透です。ケップルは、スタートアップと投資家に向けた様々な事業を展開しています。たとえば、スタートアップメディア「KEPPLE」や、データ・コンテンツ提供サービス「KEPPLE DB」、スタートアップ投資管理ツール「FUNDBOARD」などを提供するほか、ファンド決算業務の受託やCVC立ち上げ支援、スタートアップ企業の株価算定など事業は多岐にわたります。

採用も積極的に進めており、毎月のように新しいメンバーが入社してきます。一方で、メンバーの働き方は在宅勤務とオフィスへの出社を主体的に選択できる「ハイブリッドワーク」を導入しており、全員が一堂に会する機会は3ヶ月に1度のクォーターキックオフしかありません。そのような環境下では、どうしても部門間のコミュニケーションが少なくなり、出社して顔を突き合わせながら仕事をしていた時代に比べて情報共有がスムーズにいかないことも増えてきます。

「お互いの部署でどんな課題にどう取り組んでいるのか」、「ビジネスを進めるうえでこんなことに困っているんだけど、他の部署はどのように対処しているのか」などの情報共有がリモート環境ではうまくいかなくなっているのではないかという、漠然とした危機感を覚えていました。

リモートワークで失われた部門間コミュニケーション

――部門間コミュニケーションにおいて、実際に課題を感じる場面はありましたか。

久島:たとえば、ある部署で「こんなデータがあれば助かるんだけどな……」という課題に対して、実は別の部署でそのデータを持っていたにも関わらず、コミュニケーション不足により情報共有できていなかったことがありました。

川口:コロナ禍以前、出社メインの働き方だった頃は、部門を超えた交流もありました。今思うと、一緒にごはんを食べたり、オフィス内で他の人の話が漏れ聞こえてきたりしていたのが大きかったですね。リモートが中心になったことで、それらがなくなってしまいました。今は、いわば出社していた頃にたまっていた“信用残高”を使いながら関係性を維持している状態なんだと思います。残高があるうちはいいのですが、将来のことを考えると、リモートワーク中心でも信用残高をためていかないといけません。また、新しく入った人は残高ゼロの状態から始まるので、人間関係構築はさらに大変です。

――たしかに、在宅勤務でもチャットでコミュニケーションがとれるとはいえ、対面でのコミュニケーションの情報量には及びません。

久島:ケップルにはフルタイムで働くメンバー以外にも、パートタイムで働くメンバーがいらっしゃいます。当社では、「サポーター」と呼んでいます。

サポーターさんの人数もこの1年で2倍に増えており、なかには遠方にお住まいのため、オンラインのみでやりとりする人も少なくありません。私はサポーターさんをとりまとめる立場なのですが、人数が増え、なおかつ対面でのコミュニケーションができないとなると、コミュニケーションが難しくなることを実感しています。

メンバーが相互に承認し合う文化を定着させたい

――もう1つの課題として挙げていただいた「バリューの浸透」についても教えてください。

神先:出社と在宅勤務の両方を取り入れたハイブリッドワークのなかで、メンバーが相互に承認し合う文化をケップルに定着させたいと考えていました。当社は「SHIFT(Support / Heart / Impact / First / Trust)」と呼ぶバリュー(行動指針)を設定しており、メンバーがSHIFTに沿った行動をとることで、相互に承認し合う文化が定着すると考えました。

部門間コミュニケーションの活性化と、バリューの浸透。この2つを達成するために、経営陣や人事責任者と相談し、ピアボーナスのリーダーとして高い知名度とシェアを持つUniposを導入することに決めたのです。

――Uniposの第一印象はいかがでしたか。

神先:UIがとても使いやすいと感じました。オリジナルのハッシュタグを作成できる点もユニークで気に入りましたし、Unipos社の皆様には丁寧にサポートいただきました。

川口:UIデザイナーの視点で見ても、UniposのUIは優れていると思います。新しく入社した人でさえ、使い方を説明する必要がないくらいです。操作が直感的で、見よう見まねですぐに使えます。

サーベイの「承認」項目が5ポイント向上

――Uniposの導入効果についてお聞きします。Uniposにより組織はどのように変化したでしょうか。

神先:多くの効果が組織にもたらされています。たとえば、エンゲージメントサーベイの「承認」項目では、Uniposを導入する前の2022年1月末と、導入後の2022年4月末を比較して5ポイント増加しました。「承認」は、自分の行動や存在を上司、同僚から承認されているかを示す項目で、「成果に対する承認」、「発言・意見に対する承認」、「評価への納得感」から構成されています。

もともと、導入前から「承認」の数値は80ポイントと高い数値を維持していたのですが、Unipos導入後は85ポイントまで伸びたことになります。

――3ヶ月半で5ポイント上昇は非常に大きな伸びですね。

久島:サポーターさんとのコミュニケーションも改善しました。メンバーとサポーターさんとの間で相談しやすい環境が生まれ、心理的安全性が向上しています。さらに、交流が増えたことでお互いの業務内容への理解も深まり、改善提案をするメンバーが出てくるなど、業務効率化にも貢献してくれています。

藤田:サポーターさんにも、Uniposに対してポジティブにとらえていただいています。具体的には、「Uniposは業務ではない内容も送ることができるので、今まで関わったことのない部署の人とも仲良くなれます」、「日々の業務でがんばったことについてUniposをもらうと『こんな細かなところまで見て、評価してもらえるんだな』と嬉しくなります」といった声が挙がっています。

バリュー浸透とメンバー間コミュニケーション活性にも効果

川口:バリュー浸透にも想定通り、Uniposが役立っています。Uniposのハッシュタグに当社のバリューである「SHIFT」を設定しているのですが、メンバーやサポーター、部門の違いを問わず、フル活用されています。

神先:もう1つの大きな効果として、部署をまたいだプロジェクトメンバー間でのコミュニケーション活性化があります。今回、Uniposの導入プロジェクトについては、各部署から1名ずつ選出された若手メンバーで構成される「Unipos現場推進チーム」に一任しました。
川口、久島、藤田の3名もUnipos現場推進チームのメンバーです。チームには、通常業務におけるUniposの活用推進と、月次のUnipos活用状況の社内報告、各クォーターごとのUnipos表彰制度の運営をしてもらっています。部署を超えたメンバーでチームを組み、Unipos活性化という目標に向かうことで、若手メンバーの主体的かつ積極的な活動が実現できました。

若手が中心となってUnipos導入を推進

――Unipos導入プロジェクト自体が、部門間コミュニケーション活性化と、メンバーの方の主体性の向上につながっているわけですね。では、ここからは、Uniposを社内に浸透させるためにどう取り組まれたのかについてお聞きします。

川口:ケップルでは、行動承認と存在承認を『Appreciation』 と定義しています。そこで、社内のUniposプロジェクトのネーミングは、KAP(KEPPLE Appreciation Project/通称カップ)と名付けました。実現を目指したのは、次の3点です。

①リモートで見逃されがちな個人やチームの小さな行動・成果・貢献を全社で見える化
②コーポレートバリュー(SHIFT)に基づく行動を、部署や役職を超えて承認し合う文化を形成
③顧客への提供価値向上や新たな事業創出に向けた取り組みを全社で推進

Uniposで得たポイントは、1ポイント=1円で給与振込としました。Appreciationを目に見える形で享受できる設計にした点も、Unipos浸透に役立った点です。

久島:ただ、最初はやはり利用率が維持できるのか懸念していました。そこで、メンバーに「今週はUniposを1つでもいいので投稿してみましょう」と呼びかけたり、オンラインレクリエーションでUniposを送る機会を作ったりして活用を推進しました。

――レクリエーションではどのような企画を実施されたのでしょう。

久島:たとえば、「お家にあるものしりとり」や「シャッフルテーマトーク」など、業務以外で相互理解が深まるような企画を実施しています。また、サポーターさんの中にはお子さんがいる方も多く、子育てと仕事の両立について工夫やお悩みをシェアする「ママ座談会」も企画しました。このような交流がUniposを送るきっかけになり、活性化につながったと感じています。

藤田:Uniposの利用促進とバリュー浸透、そして承認文化の醸成に向けた取り組みとして、表彰も行っています。Uniposの投稿から、バリューである「SHIFT」に沿った行動をしているメンバーを毎回数名選出し、3ヶ月ごとに表彰しています。ポイントは、拍手の数で決めないことです。拍手の数は、どうしても関わる人が多い部署に偏ってしまう可能性がありますからね。

▲クオーターキックオフでのUnipos表彰式

 ▲Valueに基づいた賞の表彰状

▲「KEPPLEチーム自慢大会」と称し、投稿数を競い合う企画も実施

自社のカルチャーを自分たちで作ることが「よりよい組織作り」の実現につながる

――今後、理想とする組織に向けて、Uniposをどのように活用したいと考えていますか。

神先:Uniposはしっかりと全社に定着しました。経営陣も含め、社内全体の満足度もとても高いです。そこで、次のフェーズとして、現場浸透チームは発展的解散した上で、新たに「モメンタムデザインプロジェクト」を発足しました。このプロジェクトは、チームとしての自己肯定感を組織内に作ることを目的にしており、Uniposも内包する形で進めています。このようなプロジェクトが生まれたのも、Uniposの成功があったからこそです。未知なものにチャレンジする意識を持ち、自分たちで自分たちの会社のカルチャーを作ることが「よりよい組織作り」の実現につながるのだと、Unipos定着の成功体験が気づかせてくれました。さらに組織の結束力を向上させるために、モメンタムデザインプロジェクト内の取り組みとして、引き続きUniposを活用していきたいと考えています。

――ありがとうございました。

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