2022.09.27

施策の効果を「称賛」が底上げ エンゲージメントスコアも急上昇

まとめ

  • もともと高かったエンゲージメントスコアがさらに向上
  • コンサルタントの個人商店化を防ぎナレッジ共有が進んだ
  • Uniposによる称賛を土台として様々な施策の効果が高まった
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人材や組織に関するコンサルティングを事業として行うNEWONE。もともとエンゲージメントや組織力は抜群に高かった同社ですが、組織の急成長に伴って「バックオフィスの活躍が埋もれがち」、「コンサルタントの個人商店化」といった課題が見えてきたといいます。

そこで同社はUniposを導入。その結果、バックオフィスの活躍が可視化されエンゲージメントが大幅向上。さらに、Uniposが生んだ称賛によってコンサルタントのナレッジ共有が加速し、組織力の強化につながったといいます。

NEWONE取締役・澤野祐子 様に、Unipos導入の経緯と効果について詳しくお聞きしました。

課題は“個人商店化”の防止

――まず、御社の事業や組織風土について教えてください。

澤野:当社は人材育成や組織開発のコンサルティングを事業として行っています。昨今、注目を集めている人的資本をテーマに、お客様の組織エンゲージメントの向上や新入社員の組織順応などをご支援しています。

そうした事業を展開するにあたり、当社自体も「日本一エンゲージメントの高い会社にする」を掲げ、様々な施策を実施しています。たとえば、社内での飲み会の補助や、毎週水曜のオフィス飲み会などのコミュニケーション活性化施策、エンゲージメントの高い会社を調べて発表し、他社のよいところを吸収する施策、立場や社歴に関係なく手挙げ式で社内プロジェクトを発起できる施策など、メンバーの主体性を重視して、「自分が会社をつくっているんだ」という実感が持てる取り組みを行っています。ミッションやビジョン、クレドも全員で作り上げ、見直す際も全員で取り組みます。誰か1人のスター社員が組織を引っ張るのではなく、全員が主役であり、一人ひとりが大事な存在だと考えています。

――2019年6月からUniposをご導入いただいています。Uniposを導入するきっかけとなった組織課題は何だったのでしょうか。

澤野:2019年に会社が2期目に入り、成長が加速したことで課題が生まれていました。事業を拡大するために営業を強化していくなかで、どうしても成果がわかりやすいフロントの社員に光が当たりがちだったのです。コンサルタントはもともと個人や少人数チームで仕事を進める場合が多く、自分自身の成果を追い求める個人商店化するケースも見られました。

しかし、先ほど申し上げたように、当社はアルバイトも含め組織全員が主役だと考えています。たとえば、サポートチームが研修機材や備品の準備、資料の発送などを行ってくれるからこそ、コンサルタントの仕事である研修が成り立つのです。そういった経緯から、バックオフィスにも光が当たるような仕組みを作っていく必要性を感じていました。

そんな折、当社代表の上林から「Uniposを導入したらどうだろう」と提案があったのです。

――Uniposに期待したことは何でしたか。

澤野:まずは、感謝や称賛を通してバックオフィスメンバーに光を当てられる点です。これまでわかりやすい成果に隠れがちだったバックオフィスメンバーの貢献に注目が集まり、社内で共有されることを期待しました。

また、Uniposの特徴である“他の社員に対して給与をわたす行為”を経験することで、経営の視点が身につくのではないか、とも考えました。

社員が楽しく使える工夫で導入浸透が加速

――ありがとうございます。Uniposの導入に対して、社内の皆様の反響はいかがでしたか。

澤野:特に反対もなく、ポジティブな反応でした。当社は何でも面白がってくれる人が多いからかもしれません。そもそも感謝や称賛を送られることは、誰にとっても嬉しいものです。また、先ほど申し上げた課題については、社内でも共有されており、社員も課題意識を持っていたので、スムーズに受け入れてもらえました。

――とはいえ、すでに様々なツールを活用されており、多くの業務を抱えていらっしゃるなかで、新しいソリューションを増やすというのは簡単ではないと思います。

澤野:たしかに導入者の立場からすると、導入したのに使ってもらえなかったり、形骸化してしまったりすることが一番の懸念ではありました。そこで、導入初期は“いかに使ってもらうか”を大事にしながら導入浸透を進めていきました

たとえば、ローディングレター(Uniposを読み込むときに表示される文章)を変更して、“社員に関するネタ”を表示するようにしたんです。ダンスが得意な社員がいたら、「○○さん、チャチャチャを踊って!」とか(笑)。

ローディング中にこうした社員の小ネタが表示されると、よりUniposを使うのが楽しくなったり、普段あまり接しないメンバーへの愛着がわいたりするんです。

――ユニークな施策ですね。ローディングレターのネタをもとにしたUnipos投稿も増えそうです。その他にはどんなことをされましたか?

澤野:Unipos社から提供された導入のノウハウを活用もしています。全社会議で投稿を呼びかけたり、新しく入社した人に積極的な活用をお願いしたりしました。特に新入社員に対しては、メンバーからも「入社おめでとう!」という投稿が送られるので、そこで相互のやりとりが自然に生まれます。結果として、新入社員の早期定着にも役立ってくれたと感じています。

もともと、当社には新しいことを受け入れたり、挑戦したりしようとする土壌があるのもよかったですね。新しい試みに対して否定せず、「まずはやってみよう」の精神で取り組めました。

もともと高かったエンゲージメントスコアがさらに向上

――Uniposを導入した効果についてお聞きします。導入前の課題としては、「バックオフィスなど成果が見えにくいメンバーに光を当てる」ことや、「個人商店化を防ぐ」ことを目的に挙げていらっしゃいました。導入した結果はいかがでしたか。

澤野:バックオフィスの貢献がUniposで可視化された結果、社内の関係性がよりよいものになったと感じます。

それが表れているのが、エンゲージメントサーベイの数字が大きく向上したことです。「承認」や「挑戦する風土」、「称賛」、「達成感」、「人間関係」、「自己成長」といった多くのスコアがUnipos導入後、一気に上がり、そのまま高い数値を維持し続けています。そもそも、当社はもともとサーベイの数値が高かったのですが、その数値がさらに上がったのは大きな効果だと感じています。

また、「個人商店化」を防ぐ点についてもUniposは効果を発揮してくれています。もともと、社内では個人商店化を防ぐため様々な施策を行っていました。それらの施策とUniposの相性がとてもよかったのです。

他の社内施策の効果をUniposが底上げ

――他の社内施策とはどのようなものでしょうか。
澤野:当社では、「コアコンピタンスカレッジ」と称して、コンサルタントの勉強会を月1回実施しています。自社のコアコンピタンスについてグループワークを行い、ナレッジを共有することで、スキルや成果の属人化を防ぐ目的があります。

ただし、「単にナレッジをシェアしました」だけでは、なかなか行動につながりません。学んだことを生かして業務を行った人がきちんと称賛されることで、「次もやろう」というモチベーションにつながりますし、周囲にとっても「これが称賛される行動なんだな」という気づきを得て行動につなげられるのです。

ナレッジをシェアするコアコンピタンスカレッジと、シェアしたナレッジの活用を促進するUnipos。これらの施策の組み合わせにより、組織としての基盤が強化されています。

――コアコンピタンスカレッジの効果をUniposが底上げしているのですね。

澤野:コアコンピタンスカレッジに限らず、様々な施策の効果をUniposは高めてくれます。これは、Uniposが生み出す「称賛」が施策の満足度を高めてくれるからです。Uniposの導入を通じて私が思ったのは、「毎日楽しく幸せに働ける会社をつくるには、感謝や称賛をきちんと伝える場を用意する必要がある」ということです。

大事なのはなんでもいいから褒めることではなく、自分の会社やサービスに「誇り」を持てるような感謝・称賛を伝えることです。称賛されることで、自分はいい仕事ができているという誇りを持つことができ、それが次のよい行動につながります。そして、その行動がまた称賛される。そんなポジティブなサイクルが継続してまわることが重要なのだと思います。

「挑戦に対する称賛」で心理的安全性を確保

――称賛こそがポジティブなサイクルをまわす原動力になるわけですね。

澤野:現在、多くのプロジェクトが走っていますが、Uniposはそれぞれのプロジェクトを前に進めるための後押しをしてくれます。というのも、Uniposがあることで「挑戦」が起きやすくなるからです。

――エンゲージメントサーベイでも「挑戦」項目が上昇していましたね。

澤野:挑戦には失敗がつきものです。しかし、挑戦したこと自体を称賛されるなら、どんどん挑戦しようと思えますよね。当社には、もともと「どんどんチャレンジしよう」という組織風土がありますが、さらにUniposによって「挑戦に対する称賛」という心理的安全性を確保することで、より相乗効果が生まれているのだと思います。

――最後に、あらためてUnipos導入の感想をお聞かせください。

澤野:Uniposは見えにくい貢献を可視化し、社内の様々な取り組みを後押しできるサービスです。当社の場合はコンサルタントにありがちな個人商店化を防ぎ、ナレッジの共有とエンゲージメントの向上という効果を生み出せました。

Uniposはもともと、自社に対する課題意識から生まれたサービスだとお聞きしました。ビジネスのためではなく、自社の課題解決を起点にしたからこそ、すばらしいサービスになったのだと思います。

当社はこれからも、Uniposを活用して組織成長を目指したいと思います。

――ありがとうございました。

記載されている役職・在籍やUniposの機能・UIについてはインタビュー当時のものです。

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