2023.02.17

「挑戦できる文化」が会社初の部署間連携プロジェクトを成功に導く

まとめ

  • 「複数部署が連携する会社初のチャレンジ」の成功を支えた
  • 見えない貢献が可視化されたことで“縁の下の力持ち”の連鎖が発生
  • Uniposの利用率で部署の状態をいち早く把握し改善可能に
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ローランドDGの子会社であり、デジタル歯科技工関連製品や3Dモデリングマシンなどの開発を行うDGSHAPE。Uniposを導入したことで、リモートワークによるコミュニケーション不足や、バックオフィスなどの貢献に光が当たらないといった課題が解決。さらに組織マネジメント改善やプロジェクトの円滑な進行といった効果まで得られたといいます。

市場開発部 企画ユニット・川井貴之 氏、事業推進室 推進2ユニット マネージャー・吉岡史朗 氏、デンタルマーケティングユニット・長島佳寿美 氏にお話を伺いました。

働き方の変化でコミュニケーションを見直す必要があった

――まずは、御社の事業について教えてください。

川井:DGSHAPEは、ローランド ディー.ジー.の100%子会社です。30余年にわたって培ってきた3次元デジタル加工に関する技術やノウハウを用いて、デジタル歯科技工関連製品や3Dモデリングマシン、デジタル彫刻機やレーザー箔転写機の開発を行っています。

――Uniposを導入するきっかけとなった組織課題は何だったのでしょうか。

吉岡:職種にもよりますが、当社はコロナ禍以降リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークを続けています。リモートが増えたことでコミュニケーションが減少し、社員が感謝を伝え合う機会が減ってしまいました。

川井:同じ部署内ならまだしも、別の部署ともなると会う機会はかなり少なくなりました。たとえば、私と長島が所属する市場開発部は他の部署に先駆けてフリーアドレスを導入しており、今後は社屋の移転を機に多くの座席がフリーアドレスに移行します。そうなると、ますます対面でコミュニケーションをとる機会は減るでしょう。リモートワークやフリーアドレスには多くのメリットがあります。一方で、当社の代表も常々言っていることなのですが、働き方が大きく変わるなかでコミュニケーションのあり方についても見直す必要があると考え、施策を打つことにしました。

初めてのアジャイル開発。Uniposが成功を後押し

――コミュニケーションの改善は組織にどのような影響を与えるのでしょうか。

吉岡:最終的には事業活動そのものに良い効果をもたらすと実感しています。DGSHAPEは最近、Webアプリをリリースしました。このとき、会社として初となるアジャイル開発に挑戦したのです。スピード感と臨機応変さが求められるアジャイル開発では、関係部署がそれぞれの役割を持ち、連携しながらアプリを作り上げる必要があります。コミュニケーションに課題がある状態では、各部署がばらばらに動いてしまい連携できません。Uniposを活用し、部署を越えて感謝や称賛を送り合うことができたからこそ、モチベーションを高く保ちながらスピーディーに開発を進められたのです。

長島:アジャイル開発が行われている間、Uniposでは「すぐに開発してくれてありがとう」「お客さんの声を拾ってくれてありがとう」「今こっちが忙しいからあっちで依頼するね!やってくれてありがとう」といった投稿がたくさん送られていて、いい雰囲気ができていました。


――日常的な感謝や称賛には部署間の連携を高め、プロジェクト推進の下支えになるのですね。Uniposではなく、チャットなどで感謝を伝えるのは難しいのでしょうか。

長島:チャットやオンライン会議システムはもちろん活用していますが、やはり別物です。リアルなら、オフィスで偶然会った人に「この前はありがとう」と軽く感謝を伝えられますが、忙しいときにチャットでメンションをつけて「ありがとう」を言うのは気が引けます。


――たしかに、わざわざチャットで話しかけたり、オンライン通話をしたりするのは、大げさな雰囲気が出てしまいそうです。

長島:ビジネスチャットは業務に欠かせないツールですが、その意味でUniposの代替にはならないと感じています。私自身もリモートワークで誰にも会えない時期が続いたことでストレスがたまり、「自分は本当に会社に貢献できているのか」と悩んだこともありました。そんなときに、Uniposを送ってもらえたり、皆の活躍を見たりできるのが救いになりました。これもビジネスチャットでの業務的なやりとりでは難しいでしょう。

川井:長島は当社におけるUniposのトップユーザーで、積極的にUniposを送ってくれています。自分自身が救われた経験があるからこそ、感謝や称賛が持つ効果を誰よりも実感しているんでしょうね。

自社運用では難しかった「ありがとう企画」をUniposで実現

吉岡:もう1つの課題は、会社を支えてくれている“縁の下の力持ち”的な社員の活躍に光が当たりにくいことです。

川井:光が当たりにくいメンバーの活躍を可視化するために、社員同士が感謝の気持ちを伝え合う「ありがとう企画」という施策を実施したことがありました。社員にはとても好評だったのですが、「ありがとう企画」は手作業で集計しており、日常的に運営するのは不可能でした。そんな折、親会社であるローランドDGの社員がUniposを紹介してくれたのです。
Uniposのサイトを見て驚きました。私たちが「ありがとう企画」でやりたかったことが、すべて言語化されていたのです。これはぜひ導入したいと考えました。

――Uniposの導入・運用にあたり、Unipos社のサポートの印象はいかがでしたか。

川井:導入が決まったらそれで終わりではなく、導入から定着に至るまで伴走していただいたのが助かりましたね。

長島:そうですね。導入の進め方とか、管理職をどうやって巻き込んでいくかとか、いろいろとアドバイスいただきました。

川井:ここまでサポートしていただいて、この価格は安すぎるんじゃないかと思いましたよ(笑)。

反対意見を覆したUniposの“マネジメント効果”

――社内の皆様の反響はいかがでしたか。

吉岡:もともと、ありがとう企画は好評でしたから、同じコンセプトのUniposもポジティブに受け入れられました。

川井:以前からTeamsを利用しているので、Uniposが連携できる点もよかったですね。使い慣れたTeamsに機能が1つ加わった、くらいの感覚で始められたので、抵抗感は少なく、導入1ヶ月弱で行ったアンケートでも反応は上々でした。

ただ、中には反対する社員もいました。「こんなシステムにお金をかけてどうするんだ。それよりも先にお金をかけるべきところがあるだろう。」という意見が出たこともありました。ですが、実際に使ってもらったところUniposの利用ランキング上位者になっている人もいます。

――なぜ使っていただけるようになったのでしょう。

川井:Uniposがマネージメントに活きることを実感できたからだと思います。Uniposを使うとマネージャーがメンバーの仕事に感謝したり称賛しやすくなります。その結果モチベーションが向上した姿を目の当たりにしたのは大きかったように感じます。
これまでは他部署に急な依頼をするのも気が引けることが多かったのですが、Uniposを導入してからはむしろ先回りして対応してくれるケースが増えています。感謝を送り合うことで、「気持ちよく人を助ける」ことが当たり前の会社になってきたのではないでしょうか。それは同時に、仕事の質を高めることでもありますよね。

チーム状態や他部署の業務が可視化され、心理的安全性が高まった

――Uniposの導入効果についてどのように感じていますか。

川井:まず、心理的安全性スコアの向上です。当社はもとから心理的安全性が高い環境だったのですが、Unipos導入前後でさらにスコアが上がりました。

また、部署の状態がUniposで可視化できるようになったのも大きな効果だと感じています。一時期、とある部署に仕事が集中して忙しくなり、モチベーションが下がるなど、あまり良い状態ではないことがありました。その部署のUniposの利用状況を確認してみると、状態が悪化する前と比べて顕著に利用率が落ち込んでいたのです。

逆にいえば、Uniposをチェックすることで各部署の状況を把握し、手遅れになる前に対応できるということです。特にリモートワークを導入してからはメンバーと会う機会が減り、マネージャーもなかなかチームの状態の悪化に気づけないこともあります。Uniposの導入により、数値に基づいて事前に異変を察知できるようになったのは非常に大きいです。

吉岡:また、これまで伝わりにくかった新製品の開発プロセスが関係部署以外でもわかるようになりました。今までは参加していないプロジェクトのことは詳細を知ることができず、新製品が出てからようやく、どんな製品だったのかを知ることも珍しくなかったのですが、Uniposがあることでそういったことはなくなっています。

一つの製品ができあがるまでには多くの失敗や試行錯誤があります。そうした開発者の挑戦が関係部署以外にも可視化されたのはUniposのおかげです。

長島:たしかに、私も入社以来ずっと同じ部署にいますが、自部署以外のことはぜんぜんわからないんですよね。Uniposを導入したおかげで、いろいろな部署や人、業務のことがわかるようになったと思います。今は、完成を「拍手機能」でお祝いもできていいですね。

――課題の1つでもあった“縁の下の力持ち”の可視化はいかがでしょうか。

川井:普段目立たない取り組みに感謝が集まり、どの部署がどのように貢献してくれているのかが見えるようになっています。縁の下の力持ちの貢献が可視化され、それを見た他の人が刺激を受けて、次の縁の下の力持ちが現れるという好循環が生まれています。

「Uniposのない世界はもう考えられない」――グローバル活用も視野

――最後に、あらためてUniposについて思うところをお聞かせください。

長島:当社ではリモートワークやフリーアドレスといった新しい働き方に合わせて組織内コミュニケーションを見直したことで、アジャイル開発という挑戦を成功させたり、孤独感や孤立感を解消したりできました。私と同じように、Uniposで救われる人が1人でも増えたら嬉しいですね。

吉岡:海外支社にもぜひUniposを導入したいと思っています。国内と海外で連携することも多いですし、世界中で製品を販売してくれているメンバーの貢献もUniposで可視化したいですね。

川井:そうですね。グローバルでUniposが送り合えたら、もっと組織として強くなれると思います。Uniposがなくなった世界はもう考えられないですね。

――ありがとうございました。

記載されている役職・在籍やUniposの機能・UIについてはインタビュー当時のものです。

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