2023.02.17
様々な社内施策に相乗効果をもたらし、組織拡大に伴う縦割り化を阻止
まとめ
- 組織の拡大で起きつつあった縦割り化を阻止
- 重要なのに表に出てこなかった仕事が可視化され、金銭的にも報われた
- 社内報や交流会など、他の施策の効果がUniposで高まった

キッチンや洗面化粧台などの住宅設備機器・建築資材の企画開発・インターネット販売を行うサンワカンパニー。業界では異例とも言える先進的な直販ビジネスで急速な事業成長を遂げてきた同社ですが、一方で組織の拡大に伴い、コミュニケーションの希薄化や、組織の縦割り化などの問題が起きていたといいます。
そこで同社は組織コミュニケーション活性施策の1つとしてUniposを導入。その結果、コミュニケーションが促進されただけでなく、多数の拠点と様々な職種に細分化されていたことで見えにくくなっていた、社内の隠れた貢献が可視化。組織力の強化につながりました。
同社におけるUnipos導入の背景と導入効果について、取締役副社長・津﨑宏一 様、管理部 人事課・中岡良輔 様、亀田麻衣子 様にお話を伺いました。
組織の急拡大でコミュニケーションの希薄化と縦割り化を懸念
――まずは、御社の事業について教えてください。
津﨑:当社は「くらしを楽しく、美しく。」を理念に、シンプルでミニマルなキッチンや洗面化粧台、タイル、フローリングなどの住宅設備機器・建築資材をインターネットで販売しています。実はこうした直販ビジネスは建築・建材業界では非常に珍しく、特に上場企業では当社だけでしょう。
――2022年4月からUniposをご導入いただいています。Uniposを導入するきっかけとなった組織課題は何だったのでしょうか。
津﨑:当社は他社にはない独自のビジネスモデルで急成長を続けており、売上や組織規模がここ数年で約2倍にまで拡大しています。
そうしたなかで課題となっているのがコミュニケーションです。社員数が300名近くになり、拠点も全国に多数存在するため、同じ会社なのに会ったことも見たこともない人が増えてきたのです。さらに、コロナ禍で導入したリモートワークも、コミュニケーションの希薄化を加速させてしまいました。
そうなると、懸念されるのが組織の縦割り化です。オンラインチャットのような文字だけのやりとりだとニュアンスが伝わりにくいことがあり、なかにはかけられた言葉をきつく感じてしまう人もいます。結果として縦割り化が進み、「○○部はこれだから……」などと憶測混じりでネガティブな決めつけをするような事態も起きつつありました。
――リモートワークをやめるという選択肢はなかったのでしょうか。
津﨑:コミュニケーションの課題さえ改善すれば、リモートワークには多くのメリットがあります。現在も社員の4割はリモートワークで働いており、コロナ禍が収束した後も、この働き方を変えるつもりはありません。
――そのためにもコミュニケーションを促進する施策が必要だったのですね。
津﨑:もう1つの課題が、大事な仕事をしてくれているのに目立たない人がいることです。たとえば、ゴミをまとめて捨てるのも会社にとってはすごく大切な貢献です。皆、そのことに感謝はしているのですが、その感謝を具体的に表現する手段がありませんでした。日報に「○○さんに感謝しています」と書いてくれる社員もいるのですが、その日報を読むのは直属の上司と私だけです。私は全社員の日報に目を通していて、そうした言葉はなるべく感謝を受けた本人に伝えるようにはしていました。
――社員にとっては非常に嬉しいことですが、副社長の津﨑様がそれを続けるのは難しいでしょう。
津﨑:その通りです。ですから、何か手を打つ必要がありました。組織拡大に伴うコミュニケーション課題の解消と、目立たない貢献の可視化。この2つを同時に実現するにはITの力を使う他ありません。その結果としてUniposを導入したというわけです。
シンプルな使い勝手とユーザーのために組まれたサービス設計が決め手
――他にも様々なサービスがあるなかで、Uniposを選んでいただいたのはなぜでしょうか。何が決め手になりましたか。
中岡:Uniposと近いコンセプトのサービスをいくつか比較検討した結果、Uniposがベストだと判断しました。理由は使い勝手の良さです。メッセージを書いて送るだけのシンプルな操作性と、誰がどんなことで感謝・称賛されているかが一覧でわかるタイムライン形式のUIは、とてもわかりやすいものでした。
亀田:拍手機能も魅力的です。人によっては文章を書くことや、直接感謝や称賛を伝えるのが苦手な場合もあります。拍手機能なら、クリックするだけでポイントを送れるので、文章を書けなくても気軽にUniposに参加できますから。
津﨑:私が何より気に入ったのは、Uniposがより多くのユーザーに使ってもらうためのサービス設計をしている点です。「たくさん使うほどお金がかかる」という仕組みだと人は使わなくなります。ですがUniposの設計はそうはなっていません。私はそこに、「目先の利益をとるのではなく、Uniposをたくさんの人に使ってほしい」というUniposさんの想いを感じ、「導入したい」と思いました。
――導入にあたり、Unipos社のカスタマーサクセスの印象はいかがでしたか。
中岡:手厚くサポートしていただけました。Uniposのようなサービスを導入するのは初めてだったので、どんな導入の仕方がいいか相談に乗っていただけたのは助かりましたね。
亀田:Uniposを使うことのメリットを社員に伝える際、私たち人事からだけでなくUniposさん側からも発信していただけたのがよかったです。また、まだ使えていないメンバーが使ってみやすくする方法や、利用データから読み取れる意味などについても説明していただくことができました。
もともと、当社はコミュニケーションを重視するカルチャーであり、そのための施策も積極的に行ってきました。それもあって、現在のUnipos利用率は95%以上、ポイント消化率も70%以上と、非常に高い数値を維持できています。
Uniposは他の施策の効果を高めてくれる「栄養剤」
――もともと行われていたコミュニケーション活性施策とはどのようなものでしょうか。
津﨑:様々な施策を行っています。たとえば、当社では毎年、社員全員の顔写真が掲載されている社内報を発行しています。他部署の人や他拠点の人など、知らない人に連絡したり会ったりする際は、その社内報で相手のことをあらかじめ確認しておくわけです。社内報は現在も継続しており、Uniposとの連動でより効果的に活用しています。社内報で顔やプロフィールを確認し、Uniposで人となりを知ることで、対面でのコミュニケーションがより円滑になるのです。
亀田:今年7月から始めた「カオミエ交流会」ともUniposは好相性です。カオミエ交流会は、ランダムで選ばれた4~5人の社員が交流するコミュニケーション活性施策です。それだけだと一時の交流で終わるところですが、カオミエ交流会の後に参加者同士がUniposでメッセージを送り合うことで、さらに交流が深まる現象が起きています。
中岡:毎月行っている全社集会でもUniposを活用しています。Uniposを送った側ともらった側、それぞれについて拍手した人数をカウントし、もっとも多い人数から拍手された人を表彰するとともに、社内報でも共有しています。
――従来の施策とUniposとの相乗効果が起きているということですね。
津﨑:そうですね。Uniposは単にコミュニケーションを活性化してくれるだけでなく、他の施策の効果をも高めてくれています。いわば、「栄養剤」のような存在ですね。
――もう1つの導入課題である「隠れた貢献の可視化」について、Uniposの効果をどのように感じていますか。
津﨑:想定していた効果が出ています。以前は日報を通して限られた人にしか伝わっていなかった感謝や称賛が、Uniposで行われることで全社に伝わるようになりました。Uniposという「場」が生まれたことで、「あの人に感謝を伝えたい。それを皆にも知らせたい」という社員の想いが表明できるようになったのです。
中岡:もともと目立っていた部署や人よりも、影で組織を支えてくれていた人の方がUniposをたくさんもらう傾向があります。たとえば、製品に品番コードをつける部署や、ECの担当者など、会社にとって欠かせない仕事をしていたけれど、あまり表に出ることのなかった“縁の下の力持ち”がUniposにより称賛され、ピアボーナスという形で金銭的にも報われるようになりました。
理念浸透や新入社員の活躍の可視化にも効果
――その他にUniposを導入した効果で感じていることはありますか。
津﨑:Uniposは経営理念の浸透にも役立っています。投稿に紐づけるハッシュタグに経営理念を設定したことで、理念が社員の目に触れる機会が増えたのです。Uniposでハッシュタグをつける際、「自分はこの理念に紐づく行動に感謝や称賛をするんだな」と考えることで、社員自身が経営理念の再解釈を行うきっかけにもなっています。
中岡:私はUniposを通して、自社の良いところに気づくことができました。たとえば、これまでは営業部と商品部はあまり仲が良くないのではと思っていたんです。ですが、Uniposを導入してみると、営業部と商品部の間では頻繁に感謝の投稿が飛び交っていました。それを見て、あらためて「いい会社だな」と感じられたのは嬉しかったですね。また、人事の立場としては、新卒社員の活躍が見える点もUniposを導入してよかったことの1つです。Uniposがなければ各部署に配属された後の新卒社員の活躍を知る機会はなかなかありませんから。
亀田:新卒社員だけでなく、中途社員が入社した際にもUniposでたくさんの「入社おめでとう」のメッセージが送り合われています。その光景を見たときに、とても素敵だなと感じました。
お互いを知ることで組織の分裂を防ぐ
――最後に、あらためてUniposに思うところをお聞かせください。
津﨑:組織の分裂を防ぐには、何はともあれ「お互いを知る」ことだと思います。相手を知ることでコミュニケーションは円滑になり、互いの仕事へのリスペクトが生まれ、会社がより良くなっていくのです。だからこそUniposを活用したコミュニケーション活性化は今後も続けていきたいと考えています。
最後に個人的な話になりますが、私は副社長という立場なので、どうしても社員に敬遠されがちです。私も若い頃は偉い人を避けていましたから、皆の気持ちもわかります(笑)。でも、やっぱり寂しい気持ちはあるんですよね。そんななかでUniposを送ってもらえると、たまらなく嬉しくなります。
亀田:津﨑さん、そんな想いを持たれていたんですね。私も上の人からUniposを送られるとすごく嬉しいです。そんなふうに交流できることはなかなかないですから。Uniposのおかげです。
中岡:私も全社集会の主担当をした後にUniposをもらえたのがとても嬉しかったです。Uniposがなければ生まれなかった「嬉しいこと」は、本当にたくさんありますね。
――ありがとうございました。
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