2023.06.01
組織文化が変わり、エンゲージメントサーベイも向上 コンサル特有の課題を解消
まとめ
- 「感謝・称賛」が組織文化になった
- 想定よりも低かったエンゲージメントサーベイスコアが導入4ヶ月で大きく改善
- 業務では知り得なかった人となりがわかり、新入社員も早期に定着

DX推進や業務改善、事業創出などを通して、顧客の事業推進を伴走するArinos。順調に事業を拡大させている同社ですが、実はこれまで組織内コミュニケーションに課題を抱えていたといいます。
その原因は、「褒める」よりも「意見の発信を求められる」ことが仕事であるコンサルタントという職種の特性にありました。
コミュニケーションを活性化し、感謝・称賛が土台の組織文化にしたいと考えた同社は、Uniposを導入。その結果、導入から4ヶ月で感謝の文化が定着、社内の雰囲気が改善し、エンゲージメントサーベイスコアも向上しました。
同社におけるUnipos導入の背景と導入効果について、広報・渡辺 尚 様、人事・鈴木 美穂 様にお話を伺いました。
「褒める」文化が少なく、エンゲージメントサーベイも低い状態だった
▲広報・渡辺 尚さま。Uniposの好きなポイント、会社への想いを語ってくださいました!
――まずは、御社の事業について教えてください。
渡辺:当社は、お客様の事業パートナーとして、DX推進や業務改善、事業創出などを通して顧客の事業推進を伴走支援します。2010年の設立以来、「いま、明日を伴につくる」をコーポレートミッションとしてビジネスを展開しています。
――2021年2月からUniposをご導入いただいています。Uniposを導入するきっかけとなった組織課題は何だったのでしょうか。
渡辺:組織のコンディションチェックを行うエンゲージメントサーベイを実施したところ、「同僚と褒め合う」という項目の数値が他項目に比べ低く出てしまったことがきっかけです。
エンゲージメントサーベイの結果が想定よりも低かった原因は、はっきりしています。感謝・称賛の文化がなかったことです。
当社社員の4割がコンサルティング部門に所属しています。コンサルタントは「提案型コミュニケーション」を重視していますので、職位など関係なく誰に対しても自ら意見を発信していく文化です。Unipos導入前にも双方の意見を出し合って議論し、双方または一方が受け入れるということはありましたが、意見や議論の過程で、感謝・称賛を伝える文化があまりなかったことが、エンゲージメントサーベイの低スコアの原因だと考えました。
このような課題を解決し、コミュニケーションの活性化と感謝・称賛文化の醸成を目的としてUniposを導入しました。
今後の事業拡大にコミュニケーション活性化は必須
――そうした課題が事業に与える影響もあったのでしょうか。
渡辺:Uniposを導入する少し前、2021年の2月頃から、今後のさらなる事業拡大に向けて、バリューチェーンの強化を図ろうという方針が役員より打ち出されました。当社が目指す「提案型のコンサルティング」には、様々なスキルや知識を持った部門間コミュニケーションが必須です。コミュニケーション課題を放置したままでは、そうした事業方針にも影響が出る可能性があります。
――もともと、コンサルタントの方を含めた社内のコミュニケーションはどんなことをされていましたか。
渡辺:月に1回、オンラインで全社員が顔を合わせる機会はありますが、逆にいえばそれくらいしか機会がないので、対面で会ったことがないメンバーも多くいます。やはり、コロナ禍の影響は非常に大きかったと思います。オフィスでの会話もなくなり、ちょっとした立ち話もしづらくなりました。
鈴木:関わったことがない社員が多い背景には、中途採用を強化していることもあると思います。ここ数年は、事業拡大に伴い新しい社員が続々と入社しているので、部門が違ったりすると、なかなか覚えられないのです。
――これまでにコミュニケーション活性施策は実施されましたか。
鈴木:部署を横断してチームをつくり会話する時間を設けたり、役員と社員のディスカッションの機会を設けたりといった取り組みは行っていました。ただ、何かソリューションを導入したことはありません。
▲人事・鈴木 美穂 さま。Uniposを通じた社内施策について人事の目線からお話をたくさん聞かせていただきました!
「感謝・称賛」を引き出すチームハッシュタグ機能が導入の決め手
――コミュニケーション活性化のためのソリューションとしてUniposを選んでいただいたのはなぜでしょうか。何が決め手になりましたか。
渡辺:Unipos以外の他社サービスも検討しましたが、いくつかの点でUniposが優れていました。まず、デザインがスタイリッシュで、それでいながらほっこりするような色合いで統一されていることです。他社サービスと比較してビジネスの場面で日常使いするイメージがわきました。
また、ハッシュタグ機能も決め手の1つです。特に、ハッシュタグを自分たちで作れる「チームハッシュタグ」機能はすばらしいと思いました。当社は企業としてのミッションのほかに社員の行動指針である「Arinos 10Action」を定めているのですが、これをハッシュタグ化することで、社員の行動と紐づけやすくなると考えたのです。
たとえば、自身の成長に繋がるようなチャレンジングなプロジェクトに参画しているメンバーに対して、行動指針の1つである『#困難を楽しむ』ハッシュタグをつけてUniposを送るようなイメージです。
感謝・称賛の文化があまりなかった組織に褒める文化をつくるためにはきっかけが必要です。チームハッシュタグが、そのきっかけを作ってくれると期待したのです。
導入浸透の鍵はマネージャー陣の共感を得たこと
――Uniposを導入することに対して、コンサルタントをはじめとする社員の皆様の反応はどのようなものでしたか。反対意見などはなかったでしょうか。
渡辺:反対の声はあまりありませんでした。とはいえ、コンサルタントにしてみれば戸惑いはあったと思います。
そこで、導入に際して、冒頭で申し上げたエンゲージメントサーベイの結果をマネージャー陣に開示しました。そのうえで、「この結果をどう思いますか」と問いかけたのです。すると、マネージャー陣からも「同じことを感じていた」という声があがりました。やはり、エンゲージメントサーベイの結果については、マネージャー陣も日頃から実感しており、課題感を持っていたのです。
課題の共通認識を持つことができたので、「この課題が解決できるのであれば」とマネージャー陣からも好意的な反応を得られました。プロジェクト推進力が強みであるコンサルタントの性質が、プラスに働いた瞬間ですね。
エンゲージメントサーベイスコアが向上、新入社員も早期に定着
――Uniposの導入効果についてお聞きします。組織サーベイの向上やコミュニケーション活性化など、持たれていた課題は解決できたでしょうか。
渡辺:Uniposを導入して4ヶ月経過した時のエンゲージメントサーベイのスコアに、すでに効果が表れています。「激励」や「感謝」、「称賛」といったスコアが向上しており、個人的な感覚としても、小さなことに感謝する体質が会社に根付きつつあると感じています。
※質問項目【同僚に対して「激励」・「賞賛」・「感謝」を伝える文化があるか】
――どのような場面で会社の体質変化を感じますか。
渡辺:たとえば、私や鈴木が日頃行っている郵便物の仕分けなどの小さな業務に対しても「感謝」のUniposを送ってもらえることです。外からは見えづらいこのような業務に対する「感謝」は、Unipos導入以前にはあまり見られませんでした。Uniposを通して「感謝」を伝えてもらえるとやはり嬉しいですね。小さな業務であっても、「役に立ったんだ」と実感できますから。
鈴木:人事の立場としては、新入社員の定着にUniposが役立っていると感じています。新入社員が入社すると、社内から「入社おめでとう」のUniposと多くの拍手が送られます。その投稿を見た他の社員からも「今度、案件でご一緒しますね! よろしく!」みたいにUniposが送られたりして、どんどんコミュニケーションが広がっていきます。Uniposのおかげで新入社員が組織になじみやすくなりますし、新入社員にとってはUniposを通じて社内の雰囲気やメンバーの人となりを知るいい機会になっています。
もし、Uniposがなければ、新入社員にとっての最初のコミュニケーションは、月に1回のオンライン全社会で挨拶するくらいです。Uniposで社内のつながりやコミュニケーションを図ることは、新入社員の早期定着の観点でも高い効果が出ていると思います。
また、なかなかコミュニケーションをとることのない人の意外な一面が見えることもUniposの面白さです。怖そうな雰囲気の上司が、実はかわいらしい趣味を持っていたり、自分と意外な共通点があったり。そういったところから交流が生まれることも少なくありません。社内の関係性構築にUniposは大いに役立っています。
MVP制度との組み合わせで副次的効果も
――御社のUnipos利用率は8割超と、非常に高い数値を維持されています。何かポイントはあるのでしょうか。
渡辺:月間MVP制度との連携が大きいですね。当社では月に1回、コンサルティング部門の月間MVPをUniposによる投票で選出して表彰しています。毎月、Arinos 10 Actionの中から一つを選んでMVP投票専用のハッシュタグに設定し、それに沿った行動をとっていた人に対してUniposを投稿することで投票としてカウントしています。
この施策は、Uniposの利用率維持だけでなく、様々な効果をもたらしてくれました。まず、コンサルタントのスキルや活躍がコンサルティング部門以外にも伝わることです。「なぜMVP相応しいと思ったのか」という理由を添えて投稿することで、他の部署のメンバーにも投票されたコンサルタントの選出理由がわかるのです。
また、導入のもう一つの目的である会社全体のコミュニケーション活性化にも繋がっています。MVP制度はコンサルタントを表彰する制度なので、他の部門にとってはもともとあまり馴染みがありませんでした。
しかし、Uniposで選出の理由が見えるようになったことで、選出されたメンバーの活躍が他部門にもわかりやすく伝わるようになりました。「拍手」機能を通じて、他部門のメンバーが選出メンバーを讃えることで、全社コミュニケーションが活性化されています。こうしたコミュニケーションをきっかけに、普段は直接関わらないメンバーに対しても「感謝」や「称賛」を表現する文化が浸透してきました。
Uniposはオン・オフの中間的な立ち位置のコミュニケーション
――最後に、あらためてUniposに思うところをお聞かせください。
鈴木:Uniposを導入して、社内からも「組織にいい変化が出ています」「リモートワークでも他の人の様子が見えるようになりました」などの嬉しい声が届くようになりました。当社はTeamsを導入していますが、Uniposによるコミュニケーションはビジネスチャットツールでは決して実現できないものだと思います。
渡辺:ビジネスチャットがオン、プライベートがオフだとすると、Uniposはそのどちらでもない中間的な立ち位置のコミュニケーションだと思います。今後は部門間だけでなく、他拠点も含めたコミュニケーションをさらに活性化し、事業成長につなげたいと思います。
――ありがとうございました。
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